恋愛の駆け引きは猛者の遊び
恋愛のテクニックに関する情報を、誰もが一度は目にしたことがあると思います。
LINEの送り方、会話のやり取り、ボディタッチ等性的な行為に及ぶタイミング、それらの情報は探せばいくらでも出てきます。
でも個人的な経験上、駆け引きと呼ばれるものを本当に使いこなせる人は、そもそも恋愛経験の多いその道の猛者だと思います。
恋愛を楽しむ余裕のある人が思い付き程度の軽い気持ちでやるもの、それが駆け引き
恋愛における駆け引きって、カフェのカスタムで言うホイップクリーム追加みたいなものです。
それがなくても十分おいしいけど、あればもっと気分が上がって楽しめて、甘い気分を味わえる類のもの。
あくまで+αの部分です。
振り向かない人を振り向かせる、気持ちがない人に自分を意識させる、それらを達成しようとするのは人間心理を利用した誘導であり、駆け引きはそれとは異なるもっと楽しいものです。
人間心理を利用して意図的に他者の心を変化させようとする場合、心理学や行動科学等の知識に基づいて誘導すれば可能ではあります。
でもそれは多くが依存や執着への入り口です。
そして依存や執着は、健全な人間関係の形ではありません。
健全ではない、すなわち心から楽しいと思える明るいものではなくなるということです。
恋って切なさを味わうことはあっても本来楽しいもののはずだし、愛に至っては温かく柔らかいもの。
依存や執着とは全く違います。
相手を自分の思い通りにしたい、関係性をコントロールしたい、もしこのような欲が少しでもあるのならば、それはそもそも恋愛を楽しめる精神状態ではありません。
話を駆け引きに戻すと、私の知る範囲ですが、若い頃から年齢を重ねてもモテ続けた人は男女問わず
・恋愛の経験を積む
・経験則を試すくらいの感覚で駆け引きを仕掛けて意図的にキュンを発生させる
・それにも気が済んで、結局素直になることが一番尊いと悟る
こんな経緯を辿ります。
そもそも駆け引きとは、既にお互い程度の差はあれ好意を抱いている男女の間で交わされるから楽しいのであって、興味がないor苦手意識等がある相手にされる駆け引きはネガティブな感情しか生みません。
誰だって「計算してやっているんだろうな」と感じるような態度で接してこられたら嫌ですよね。
だから、好きな人に好きになってもらいたいからと駆け引きの方法を知ろうとするのは、がんばり方がズレているのです。
最後に辿り着く結論、素直さに勝るものはない
あなたは好きな人に好きと言えますか。
簡単にはできませんよね。
なぜなら、素直な気持ちを拒否されるのは怖いから。
傷つきたくないから、自分が傷つかないで済むように相手の気持ちをできる限り把握して、拒否される可能性を極力下げて、安全な道を進みたい。
ほとんどの人がそうです。
傷ついた経験がある人ほど、悲しい思いをしたことがある人ほど、それを避ける方法を模索します。
模索しすぎて結局どうすればいいか分からなくなったりもします。
でも、だからこそ、素直に気持ちを伝えられるという在り方は強いのです。
どんな結果でも受け入れる覚悟があることの表れなので、素直な人は強くて、願った結果にならなくても立ち直り、その積み重ねで欲しい現実を手に入れていくのです。
駆け引きを学ぶのではなく、ましてや相手に依存心や執着心を抱かせるのではなく、傷つく怖さを乗り越えた素直さで好きな人に向き合いましょう。
思うような結果にならなくても、落ち込んでも、必ず自分の糧になります。
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