「愛情を受け取る」という形の愛
娘に初めての彼氏ができました。
娘は、私や祖父母を中心に周りの大人から十分に愛情を注がれてきました。
初めての交際で心配なこともあるようですが、私は娘に
「彼が優しさから何かをしてくれたら遠慮しないで受け取って、『ありがとう』と言えばいいんだよ」
と伝えました。
愛していい相手がいる幸せ
女性は愛されることに重きを置く傾向がありますし、実際愛されることは幸せです。
でも、愛すること、愛を受け取ってくれる存在がいることも同じくらい幸せなのです。
先日二十年ぶりに叔母に会いました。
叔母は既に一人娘を亡くし、孫はいなくて、夫は介護施設に入っているため、七十代で一人暮らしをしています。
叔母自身も数か月前までがんの治療で入院していました。
体に障らないよう叔母の家の近くで久しぶりに会い、お互いの近況を報告しました。
半日ほど一緒にいたけど、それで強く思ったのは
「愛情を注ぐ存在がいるのは幸福なんだな」
ということです。
叔母や私の親は「子供の世話になる」という考えがなくて、成人した子供にはそれぞれの生活がある、無理に帰省しなくていい、でも困ったことがあれば力になる、というスタンスです。
特に私は兄弟従兄妹の中でも下の方なので、いつまでも子供時代の小さい印象が残っているのです。
まるで昔に戻ったように叔母はかわいがってくれ、次は私の娘も一緒に会うことになりました。
叔母にとって私は娘の世代、私の娘は孫に当たる年齢です。
できることは何でもしてあげたいと言ってくれる叔母からは、私達への大きな愛情を感じました。
そしてその愛情を遠慮せず、「申し訳ない」とか「こんな自分に」なんて思わず素直に受け取る、これも一つの愛の形なのだと思います。
私も親なので分かりますが、愛情を注いで受け止めてくれる相手がいるってとても幸せなんですね。
親は子供を成長に責任を負っているので、子育ては時にしんどいと思うこともあります。
でも、自分が愛情を注いでいい存在がいることは人生を豊かにし、愛情を注いでいるのは自分なのに、自分もたくさんのものを受け取っているのです。
叔母は私が喜ぶ顔を見て嬉しくなり
私は叔母の愛情を喜んで受け取り
私は娘に愛情を注ぎ
娘は私から愛情を受け取る
いずれ娘も誰かに愛情を注ぐ側になるのでしょう。
これは、とても温かくて幸福なことです。
男女間のパートナー関係では
過去の投稿にも書きましたが、私は男女間のパートナーにおいては
男性は女性が喜ぶことを行動で表し
女性は男性を信じて感謝する
というバランスが望ましいと思います。
お互いが相手を思いやり優しさをベースとして、でも男女では優しさの表れ方に違いがあるので、それを理解することが大切です。
これはこういう傾向にあるという話で絶対ではないのですが、
男性は女性の「○○したい」「○○に行きたい」「○○がほしい」という願いを叶えるようにがんばることがエネルギーになります。
願いが叶った時の彼女の喜ぶ顔で、男性は満たされ、自信を持ち、日々の糧になります。
女性は男性に希望を叶えてもらえると幸せなので、望みを伝え叶えてくれたことを喜び、「ありがとう」「嬉しい」を惜しみなく表現するといい。
女性が男性に尽くすというのは、身の回りの世話をすることではなく、男性のおかげで得られた喜びや感動に感謝し、それを素直に伝えることなのです。
このような二人は温かく柔らかい空気に包まれ、お互いが唯一無二の存在になります。
私の経験上、大切な女性のために行動することで男性は生き生きとし、その愛情を受け取る女性は本当に穏やかな雰囲気になります。
この感覚に至るのはある程度恋愛経験を重ねてからだと思っていましたが、初めてのカレカノである娘カップルがこんな関係性なので、経験も年齢も関係ないのかもしれないと思い始めました。
今日から、今からでもこんな幸せな関係は作れます。
お返しに何かしなきゃとか、こんな私なんかにとか考えず、素直に愛情や優しさを受け取る自分になりましょう。
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