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離婚届提出 初恋の話〜結婚編【11】〜



私は荷物を全て実家に持って行ったので、気持ちはもう戻ることは無かった。
自分の物が一切無いと、その場所はもう自分の居場所じゃなくなるよね。あの感覚は不思議。

あとは、採卵後の辛いあの時間を過ごした時、(離婚したい。)って折れかけていた心が、
夫からの「離婚しよう。」で、完全にポキっと心が折れました。

お互い離婚したい気持ちは固まっていたから、
まずは夫の実家に2人で報告しに行き、離婚届の証人欄に義理のお父さんに頼みに行きました。
が、お義父さんに拒否されました。
「ももちゃんは本当に離婚で良いの!?
もう少し考えたら。」
と、凄い圧で言われたので、証人欄にサインをいただけず、すごすごと帰りました。


とりあえず夫の実家は後回しにして、後日私の実家に2人で行きました。
お父さんに証人欄にサインをいただき、とっとと帰りました。
あの2人で電車に乗っている時間は気まずくて気まずくて。
離婚するって決まった途端他人行儀になるもんだね。
早く解散したかった。


あれから2週間程経ったけど、全く気持ちは変わらず。満を辞して?、再度夫の実家へ。

夫の実家へ行く道のり、足取りが重かった〜。
嫌で仕方無かった。

お義父さんも、「気持ちは変わらなかったか。良いんだね?本当に良いんだね?」と、嫌々サインをしてくれました。
お義母さんからは、「本当の娘だと思ってたのに…。」と、とても悲しい顔で言われました。

お義父さん、お義母さんごめんなさい。
大好きだけど、あなた方の息子が私のこともう要らないって言ったから、私はどうすることもできません。
あちらのご両親と離れることは悲しかった。
特にお義母さん。
本当に強くて優しくて、仕事もできて、本当に尊敬する素晴らしい方だった。


私たち2人はその足で役所に行き、夜間窓口に離婚届を出しました。


その後スーパーでお互い好物のお寿司を買って、本当に最後の食事を2人でしました。


最後に夫に言われたのが「再婚するときは体の相性確認してからの方が良いよ。」でした。

当たり前でしょ。
そう思いました。


私の母親の言いつけをお互いバカ真面目に守ったせいで、こんなことになるなんてね。
人生って、難しい。真面目にしてても悪い方向に行く時がある。
母親も、万能ではないし、自分の人生だから、しっかり責任持って人生の選択していかないとダメだね。
どんな偉い人や目上の人に言われても、目的がぶれちゃダメだな〜とつくづく思います。

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