ブロッコリー事件①
だるくてしんどくて、寝ても寝ても眠い
そんな状況が続いていた先日の日曜日、
やっと少しだけ机に向かう気持ちになったので、勉強。
午後はだるくて、でも明日のお弁当の用意しなきゃと思って、夜にブロッコリーを切っている時に、夫から何か他愛もない事を話しかけられた。
話しかけられた時一瞬、意識がそれて
ブロッコリーがひとつ、ゴトってシンクに落ちた。
それを見たとき、
「もうやだ!!!もう何もやりたくない!!」って、叫んでしまった。
最後の何かが、切れた瞬間。
びっくりしている夫。
自分の声でハッと我にかえった。
「病んでる… もう仕事やめるわ」
って伝えた。
こんななるまで私は自分に我慢を課していた事にすごくショックを受けた。
私は4月以降、自分の軸にしている大事な事が
信じられないくらい、どんどん出来なくなっていった。
時間はあるのに、好きな事すらやりたくない。
「もう勉強したくない。私もう台湾の事すきじゃなくなったのかも」までいってしまった。
あれだけ大好きだった家の整理整頓すらままならず、無気力で家はどんどん荒れていった。
1人の異常者のせいで、皆が常に一触即発の空気に怯えて、かと思えば気を遣って機嫌の良い時は必要以上に明るく持ち上げている人がいたり
勤務日が一緒の日はその前日から「明日はどういう感じなんだろう」と心の準備が必要で。
私は特別意地悪されたりするターゲットになっているわけでもないが
異常者の狡賢さは文字通りの異常で、いつもそのスレスレの事をされてきた。
みんな、何年もモラハラのような事をされて、全員で麻痺していった。どんどん状況は悪くなった。
話は一番上の偉い人まで通じていて、度々会議が開かれていたようだったが、
何かを察知した異常者は
「会社環境が悪いことによって精神病みました、私は仕事が好きなので辞めたくないし異動もイヤです。周りがおかしいので何とかしてください」
つまり、
「最近みんながツレなくて自分の思い通りにならないのはみんなのせい」
「私はここ慣れてるし、みんな支配できるしチョロいからここで仕事やりたいから、休んでる間にみんな何とかして」
という診断書を突きつけて、休職するという手段をとった。
異常者が休んだのは3月末から。
休職という出来事は、会社としての「対応」せざるを得なくなるわけで、異常者が休職中に、上では対策委員会のようなものがもたれた。
同僚の代表が何人か呼び出しされて、把握の為の事情聴取もあった。
そして最終的に会社として出してきた答えは
「全員協力して利用者の為に頑張って下さい」
というものだった。
組織は、「このまま何も変わらず全員が我慢するように」という、ザお役所的な結論を選んだ。
診断書出してるご病気の方を蔑ろにしたら
会社が訴えられちゃうかもしれないしぃ〜
ってことだ。
終わったな、と思った。
これが4月末の出来事。
異常者は5月2日に、たった1ヶ月で何食わぬ顔で戻ってきた。
「休むレベルで病んでるのでみんなもっともっと気を遣え」という鎧を纏って。
いない間、とても快適にみんな柔らかな空気に包まれて仕事をしていた。
これが当たり前だよなって思った。
異常者が休職したことが天国のようで、それを体感してしまったからこそ、
戻ってきてからの空気はもう、私には耐えられなくなってしまったようだ。
戻ってきてたった15日ほど。
そのうち一緒に勤務したのは数回。
でも、毎日「昨日はこんな事があって怖かった、、」ってコソコソ全員が共有してくる。
私も以前はそうすることで、痛み分けをしていた。
でも、
そういうのももう、ダメだ、ごめん、って。
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