3年目で旅友と決裂。

台湾がきっかけになり、転職した。(台湾とは無関係職種)

その橋渡しをしてくれた女友達(兼、現同僚)とは年に2回ほど一緒に旅をした。そんな期間が3年くらいあったんだけど…

私は昨年の9月を最後に、彼女と旅をするのは辞めようと決めた。

お互いにそれなりに台湾旅の経験値はあり、一人行動も出来る。海外に一緒に行ける友達がいなかったので、なんだか嬉しかった。

夕飯だけ一緒に食べたり、目的地が同じ時だけは一緒に行くなど、気ままな旅友関係が出来ているはずだった。

しかしただの旅友ではない。

女友達であると同時に職場では「主任」「パート」という決定的な立場の違いがあった。また彼女の性格がとても抑揚が激しく、気難しい事も徐々に分かってきた。多分、気心知れていくうちに本性が出てきたのだと思う。


今の職場と繋げてくれた恩も少なからずあり、勤続年数が長くなるにつれ、私は彼女に少し気をつかうようになっていた…

昨年3月彼女と旅をした時に、なんとも言えない気疲れを感じた。

そして9月のチケットも同じ日程にしていたので一緒に行ったが、ここで気疲れの原因がはっきりした。

「いいよ、私がやっとくよ」と、旅の過程で起こる様々な面倒な事(ちょっとした事)や調べ物、誰かへの頼みごとなどを請け負ってしまうことが増えていたのだ。

「ハニ子の方が詳しいでしょー!どっか夕飯の場所知らないー?」

ある目的地に一緒に向かっているのに、スマホの地図も出さず「え、どこなのー?あとどのくらい歩くのー?」

夜市ではビールを何本も開け、職場での自分本位な愚痴を爆発させた。ぐでぐでになった彼女を連れて、酒を全く飲めない私は超冷静にタクシーを拾い、ホテルに帰る…

自分が興味ある情報(どこが安いとかどこに売ってるとか)は私には情報共有せず、そのタスクを自分だけこなした後、ニヤニヤ「羨ましいだろー」ばりに聞かされる。

なんかこれだけ一緒に行動してきたのに、なんか意地悪じゃね??


そしてトドメが 「今何時?」

何気なく聞いたのではなく、明らかに自分のスマホを見るのが面倒で、私にスマホを鞄から出して時計を見ろと言った。下らない事だけど、これが最終的にトドメだった。

自分で言うのもナンだが、私は時々、ちょっとした優しさからを入り口にして、気がつかないうちに徐々に他人に尽くしすぎてしまう部分がある。

誰かの助けになるのは嬉しいし、良い事は共有したいという、ただそれだけなのだが…


この辺の、「人に優劣をつけ、利がある時だけ自分本位に他人を平気で利用する事ができる」彼女の需要と、変に良い人ぶってしまう私の供給がマッチしてしまっていた。


「大好きな台湾にいるのにリフレッシュできねー!!つまんねーーー!!!」

「私はサンドバッグでも、下僕でもない!!」

旅友関係に於いては私の中で勝手に解消した。


まぁ正直言えば、職場でも上手いこと使われてる。

でもそれは仕事のうちとして、お金が発生してるからまだ我慢できる。

今も一緒に働いてるが、以降コロナの諸々もあり、愚痴を聞かされるだけの断れない飲み会も開催されなくなり、心底ホッとした。

台湾の話もあまり出てないが、たまに「また一緒に行きたいねー」とか軽くジャブ打ってくる。

これを、心の中で「行かねーけどなっ」と思いながら軽めに交わし、気を悪くさせないように断る理由を探し続けていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?