サイン。
最近、私の体に謎の症状が起きた。
職場でランチの後にお煎餅をもらって食べたのだが、このお煎餅が喉に引っかかってしまった。
「いっぱい飲んで!」って色んな人に言われて、1時間でお茶を1リットルくらい飲んだのに流れてくれず・・・。
まぁ、明日には治ってるかな?と思いながら帰宅したが、翌日も、翌々日も喉の違和感が取れず。
脳内では煎餅のことばかり気にしていたが、ネットで対処法を調べた時に、「あっ、これだ」と思うものがあった。
「梅核気」、またの名を「ヒステリー球」
これだな、と思った。
ちょうど別件で耳鼻科の予約をしていたので、異常がないか診てもらうことにしたが、何もないと言われる事は自分でもわかっていた。
結果は案の定精神的なものということで、それに対応する漢方薬をもらって帰宅した。
(珍しいことではなく、ピンポイントでその漢方薬があるほど、江戸時代の文献にも残っているくらいポピュラー?)なものらしい。
語学という自分の好きなことが見つかって、最近の自分はこれまで以上に楽しかったので、
何故自分の身にその様な事が起きたか、心当たりがなかった。
それに、原因を何かと探ることがストレスになりそうだったので考えることもしなかった。
翌日職場に行き、「咳払いをするかもしれないけど、風邪ではなく精神的なものだと診断されている」と話した。(こんなご時世なので)
すると開口一番に
「ヤッダァ〜〜何か言いたくても言えないようなことでもあるのぉ?」という人物がいた。
心配ではなく、明らかに「他人の弱み・災難にワクワク」した表情で。
この人物は「自己愛性人格障害」の典型的なパターンの人物で、私は当初格好のターゲットになっていた。
(医者の資格もない私が断定してはならないが、そのテンプレート通り。)
私が苦しむ状況は、その人物にとっては格好の餌となる。
スネ夫として都合よく使われていたので
虐められるということはなかったが、「仲間」にされたり、かと思えば他人の前でバカにして笑われたり。
そんなのも仕事のうちと思えばまだ我慢できたので、ヘラヘラしてなんとかその場を乗り切り続けた。
「離れなければ自分が無くなってしまう。」
この事に気づいてからは、約1年半くらいかけてこの人物との距離を少しずつ取れるようにしていた。
緊急事態宣言で職場は閉鎖期間があり、物理的にも精神的にもその間に距離をぐんと取ることができた。
更に自分の好きな事を見つけ、誰にも邪魔されない自分だけが夢中になれる事を大切にしようと心がけることで、色んな事が気にならなくなっていった。
私が楽しみを見つけたと知るや否やその人物は、私の楽しみを即バカにして否定するというスタンスを取った。
でも、何も気にならなかった。
この手の人物は「自分をきちんと持っていてブレない強い人」が苦手なんだと思っている。
一時期はこの人物にどう接していけば良いのか悩んだ事も多かったのだが、相手に変わって欲しいと思うのではなく
「ただただ自分の価値観や存在などをありのままに受け入れるようにすればいい」
その事を日常的に気にかけていけば、何の勉強も修行も要らぬ、自然と滲み出る強さを手に入れる事ができるのではないか、と気づいた。
そして完全にターゲットとして面白くない存在になれるのではと思う。
喉の調子が悪いのは少し気になるが、
今までの疲れが出たのか、肩こりからなのか。
これも自分の中から発せられた何かのサインだ。
より自分のことを大事にしようと思ったし、それをすることでこの状況を受け入れようと思う。
弱みすらも、自分で愛せる私でいたい。