ブロッコリー事件②
私は職場の状況が悪いからと言うことよりも、
「自分が好きな事すら出来なくなっている」というのを問題視した。
ブロッコリー事件があって、考えさせられた。
ブロッコリーが転がった事すら許せなくなった自分を、今はちょっと客観視できるくらいになった。
翌朝、私の様子が変だなと、一番お世話になっている察しの良い同僚が話しかけてきた。
「今日、辞めるって言う事にした」と伝えると、
「何でーーー!!!こんな事に…あなたが…!!楽しくやってきたのに…!!悔しすぎる…」と声を絞り出して、
フゥ…と何度もため息をついたあと、
「…でもね、仕事は会社の為にやる事ではない。自分のためにやる事。だから残念過ぎるけど、この状況は痛いほどわかるから、止める事は出来ない」と。
ありがとう、としか言えなかった。
「でも本当に今日上司に言わなきゃダメ?
少し休むとかダメ?何でだよもぅーーーー」って、同僚は独り言のように悔しい悔しいと言ってくれた。
こんな私にも、こうやって言ってくれる人がいる事に感謝だ。
夕方、私が「お時間頂きたいのですが」と言った瞬間、上司の顔色が変わった。
別室で私は、
昨日家で叫んでしまったこと、
自分の心身がもう限界を超えていること、
それにより本来あるべき仕事を全う出来ないこと、
好きな事も出来なくなってしまったこと、
会社という組織がどうにもならないこと、
会社の決定に従わないといけない上司も悪くないこと
それに対して私が何も言う権利もないこと、
(異常者以外は)誰も悪くないこと、
ここと自分が合わなくなったから退職したい
そんな感じのことを伝えた。
この状況なので、
「わかりました」と言われて終了だなと思っていたのだが…
上司は私に意外な相談を持ちかけてきたのだ。
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