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#弁護士

令和4年7月7日東京家裁離婚訴訟判決について

令和4年7月7日東京家裁離婚訴訟判決について

 日本人の妻とフランス人の夫との離婚訴訟で、東京家庭裁判所は、7月7日、親権者を妻とし、離婚を認める判断をした。
 
 この事件をめぐっては、被告(夫)が、「子どもを誘拐された」と主張し、長女が自宅のガレージから車のトランクに入れられて実の母親によって「誘拐」されたというストーリーが、「防犯カメラの映像」とされる動画とともに拡散されてきた。2021年7月、被告が、3週間にわたり、ハンガーストライキ

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金製弁護士バッジが作成されるようになった経緯について(powered by 国立国会図書館デジタルコレクション)

 「国立国会図書館デジタルコレクション」がとても楽しいです。

 本稿を読まれるような好事家には説明不要かも知れませんが,これは,国立国会図書館が保有しているデジタル化された昔の資料を利用者登録してログインすれば(一部はそれすら不要で!),全文検索して色々探せるという時間泥棒です。本当にこういう時間泥棒を次から次へと世に出すのを止めて欲しいんですが・・・。

 そんなおもちゃで先日遊んでいたところ

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知っているとドヤれるかもしれない法令トリビア(2020年版)

知っているとドヤれるかもしれない法令トリビア(2020年版)

このエントリは、菱田昌義先生から(ちょいちょい煽られつつ)バトンを受け継ぎ、「法務系Advent Calender 2020」の19日目の記事として書かせていただきます。表・裏ともに、今年も個性あふれる濃厚なエントリばかりで楽しませていただいています!

 (表)https://adventar.org/calendars/4958
 (裏)https://adventar.org/calenda

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法令における「等」の登場回数とそのパターンを検証してみた

法令における「等」の登場回数とそのパターンを検証してみた

11月11日の日経新聞に以下の記事(本件記事)が掲載されました。読めない方のために一言で雑に要約させていただくと、「法令には『等』が多用されており、それがルールを不明確にしている面がある」という内容です。

本件記事に対してはいろいろツッコミたい点はあるのですが、私も含め多くの法律実務家が違和感を覚えるのは、「法令中で『等』が用いられるのは定義語や略称としてのケースが大半で、キャッチオール的な意味

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