「教える」時に大切にしていること
今、コントラバスを始めたばかりの方へ向けたミニワークを作っています。
これまでのレッスン経験で改めて感じた基礎を積み上げる大切さを、何か形にしたいという思いと
沢山の音楽家が、音楽についてや楽器についてのノウハウなどを発信していることに刺激を受けてはじめました。
少しずつ作ってみると、知識の再確認や自分の学びにもつながっているなぁと実感しています。
これはきっとこの先のレッスンの進め方、向き合い方にも繋がるなと思って
レッスン、教える、ということについて改めて考えてみることにしました。
強制はしない
レッスンで今私の大切にしていることってなんだろう
振り返ってみて辿りついたのは
「楽しく弾けるようになるためのアイデアの提案」
でした。
レッスンだから、先生だからと言って、伝える内容は強制したくない。
どんなに初心者でもこう弾きたいここが苦手って自分の気持ちがあるから。
その気持ちを大切にしたい、と常に思っています。
そういえば、初めましての講習会やレッスンの始めにはいつも
「今日私が伝えることは強制ではありません。コントラバスを弾くための1つのアイデアだと思ってください。でもこの時間だけまずは一緒にやってみよう。その上で自分の弾きやすい方法を選んでね。」
って言ってた。
なので何か伝える時も、誰に対しても必ず
「もしかしたら〇〇でもいいかもね!」
「例えばこうやってみるのはどうかな?」
断定的でなく提案するような言葉で伝えるようにしています。
せっかく頑張っているのに、それを否定してしまうのはもったいない。
だから一方的に教える、というよりかは提案する。
攻略のための作戦会議、みたいな感じ。
同じ目線で一緒に考える
先生と生徒、という関係性だけれど先生だからって偉そうにはしたくなくて
短い時間の中でも緊張しすぎずなるべくいつも通りに弾いてもらいたいから
質問しやすい、話しやすい雰囲気作りを心がけています。
指導者として中学校や高校などでのレッスンの機会をいただくときは
初めましてのご挨拶からスタートすることも多くて、
そうなるとお互いのことを知りながらのレッスンになる。
一人一人身長や手の大きさも違うから、
話しながら一緒に考えるってコミュニケーションをとても大切にしています。
そして、そのやり取りの中で、新たな発見や気づきもあるし
私自身も学ぶことがいっぱいあります。
終わりに
レッスンすることに合わせて時々いわれる「指導する」という言葉が自分の中でずっと引っかかっていました。
もちろん時と場合によって使われる言葉が違うのもわかっていますが
何かお堅いイメージというか、、、言葉に距離を感じていました。
私はお話しながら、一緒に考えながら
楽しくレベルアップできるような提案をしたいので
そのためにももっと勉強して知識を広げないと、と思います。
何かを発信したり作ったりするのもちゃんと理解していないとできないし
そうやって作ったものが誰かの役に立てたらいいなぁ。