仙酔島ツアーの記録「アベルの巻」
岡山で出会った、アベル&はやぶさファンの岡宙さんがアベルのことをこう言っていた。
「この人は朝の連ドラ主役で扱えるような、ぶっ飛んだ人ですよ!」
トミーが面白がってアベルのガイド企画を立てて、一緒に遊んでいる時は分からなかったけれど、江丹別への観測カメラ設置ツアーで旭川・江丹別の仲良しチームと過ごしていたら、段々とそのぶっ飛んだキャラが見えてきていた。
そんな中、仙酔島ツアーのイベントがFBに立ち上げられ、出席者にアベルの名前を発見。
これは深呼吸学部メンバーと一緒に遊ぶしかない!と思い立つ。
しかし驚いたことに、私が企画するより先にアベルが企画していたww
仙酔島ツアー前に岡山に行くので、松本さんと「星神社」に行くと。
松本さんは純朴な人である。
自分の住んでいる近くに「星神社」があり、地名も「真星地区」。
星神山の山頂近くに「星神社」があり、境内の3つの石は隕石ではないか?と語ったところから企画が始まった。
恐らく、ずっと抱えていた疑問を専門家に語れる機会を見つけて興奮したのだろう。
「よっしゃぁ~!これはアベル企画で楽しむぞ~!」
松本さんがクルマを出してくれると名乗り出てくれ、8月20日は渡辺くんと共に松本号で星神社ツアー参加することが決定。
朝早いので、私は前日から岡山入り。
アベルは先の岡宙さん達との飲み会企画があると聞き、私が飲み会になだれ込む事を提案。
仙酔島泊の後は、しまなみ海道をドライブすると聞き、
あれ?私が窪さんに乗せてもらって松山行くのと方角一緒だ!と発見して、ドライブ企画を提案。
たまたまイベントで一緒になった珠子さんの「私、四国に上陸したことないの~」という言葉にピンと来て、これが珠子さんとアベルのクルマ同乗提案に繋がり、仙酔島前後のツアー概要が固まった。
<岡山での1日目、岡宙さん達に出会う>
8/19から岡山入りしたので、トミー達といつも遊んでいる要領でリアルに「今ココ」情報をメッセンジャーグループに出しまくった。
たぶん、アベルもいつものようにやってくれるだろうと期待しての行動だけど、きっと他のメンバーはビックリしたに違いない。
そして岡宙さんが予約した、飲み会会場のラーメン屋へ。
岡宙さんチームはお二人参加の小規模飲み会、最初にアベルがいなくてビックリしたけど、まぁそこはよくある事。
このお二人の力で、アベルやその宇宙仲間たちのぶっ飛びエピソードがさく裂!
これが「朝ドラになる」と言わしめるストーリーかぁ!
饒舌でノリノリになったアベルはかなりヤバいです。
ストーリーの面白さはもちろんだけど、その行動がぶっ飛び過ぎている。判断や発想が普通のヒトじゃない。
これが、新しい未知の領域を切り開く力なんだぁー!!!
そして私はここで映画「はやぶさ」のお話を聞くことになる。
私は見たことのない映画。
そこが岡宙さんの宇宙への興味の始まりだったのだと。
純粋な好奇心からヒトとヒトを繋げ、ワクワクを拡げている方々に会ってお話を聞いて。
やっぱり宇宙への興味ってスゴいなって、なんだか清々しい気持ちになる。
<岡山での2日目、星神社へ>
ワクワクを拡げるために私に出来ることはしたいなって思ったので、宮司さんに電話でヒアリングしてみた。
ちょっとは皆さんの好奇心への役に立ったかな?
<仙酔島の夜、はやぶさ上映会と星観察>
打ち上げ花火をバンバン買って送ったのに国立公園で花火が出来ないハプニング発生。
「はやぶさ上映会、やろうか?」
さすがアベル!オレオレのネタはいつも持ってくれているので助かるぅ!!!
そんな軽い気持ちで見始めた、映画「はやぶさ」。
音が良く聞こえないから一番前まで見に行って見始めたら、岡山の飲み会での話が頭に浮かび始めた。
そうか、あの話は全部ここに繋がっているんだ!
あの時、アベルが言っていた言葉も浮かんできた。
「映画を授業でみせたら、泣いてる学生がいたんだよね」
映画の最後のシーン。
それは子ども達が書いた「はやぶさ」へのメッセージが次々に紹介されていた。
私、ここで号泣。。
そうだよね、「はやぶさ」ってそうだった!
沢山の純粋な気持ちを掘り起こしてくれたんだよね。
「スゲーっ!!!マジ、スゲーっ!!!」
めっちゃ感動していた。
その後、アベル解説の星空観察会。
頭の中に星座が今どこにあるのかは入っているから、早見を見なくて話しが出来るらしい。
そんなとき、私の視界にあるベガがUFOみたいギュンギュンとジグザグに動きを始めた。
「え?あれ?何?えー?めっちゃベガが動いて見えるよぉ!」
それは雲?大気?のせいだと言われたけど、これがめちゃめちゃ面白い。
以前、TVでも同じことを言っていた人がいたから、私だけではない目の錯覚現象なのだと思う。
最初は雲がかかっていたのに、いつの間にか雲が切れ、天の川まで見え始めた。
天の川がうっすら見え始めた時、ベガだけじゃなく、アルタイルもジグザグに踊って見え始めた。
目の錯覚でも天の川を挟んだベガとアルタイルのダンスが見られるなんて、素敵な夜だなって思う。
「流れ星が見えるかな?」「見えるまで頑張るぞぉ~」
真っ暗な浜で誰の発言だか分からなかったけど、それに釣られて浜に寝ころび、懸命に空を見上げる。
そのうち、3歳のたっくん?かなぁ、アベルへの質問攻めが始まった。
次々に繰り出される短い質問に矢次早に短い回答が返される。
その時、純粋な質問が飛んできた。
「びっくばーんって何?」
あぁ、爆発をなんて解説するんだろう?と思って聞いていたら、アベルはちょっと言葉を溜めた後、まさかの言葉を返してきた。
「びっく(ちょっと小さい声)・・・ばー---ん!!!(でかい声)」
「マジかっ!解説、端折ったよ!ww」
つい、可笑しくて呟いてしまった。
子どもはオノマトペが大好きだから、興奮して釣られて叫ぶ。
「びっく(小声)ばー--ん!!!」
そこにまたアベルが叫ぶ。
「びっく(小声)ばー---ん」
きゃおって感じにまた、子供たちが続ける「びっくばー--ん!!!」
「3回繰り返したよ・・・」
浜に寝そべった、つねちゃんらしき人がつぶやくww
ビッグバーンの叫びはその後も繰り返された・・・
「やばい、気に入ってるよww」
このやりとりは私の笑いのツボをめっちゃ押してくれ、お腹の底から笑ってしまった。
ちなみに翌日、たっくんが帰る時に手持ち花火をあげようと段ボールを開けた時のこと。
ロケット型の宇宙人花火を見つけるや、「これ欲しい!!!」と。
あらま、昨夜のビッグバーンが気に入っちゃった?
あぁ、でもこれ花火屋さんが私にくれたものなのよぉ。。
すかさず、珠子さんからの説得。
「モモちゃん、もしかしたらこれを機にたっくんが宇宙に行きたくなっちゃうかもよ!」
うぅ、それは願ってもいないお話。
確かに可能性は無くもない。
涙を呑んでプレゼントしたから、たっくんが喜んでいる写真を撮らせてもらった。
そして最後はみんなで「びっぐばー--ん!」と叫んで記念撮影。
さて、仙酔島報告。
この旅行での出来事はもっと沢山あるから、この文章を書くのにも3本同時に走らせてみた。
結果、ゴールに辿り着いたのはこのストーリーだった。
たぶん、私がやりたいことの近くにあるストーリーなのだろう。
今日は仕事のやる気を無くしていた日だったから。
私は純粋な好奇心を拡げる手伝いをしたいんだと思う。
でも、私に何が出来るかな?
宿の名前のように「ここから」何かが始まれるといいな。。