ScienceにおけるCritical thinkingとは③
前回、私がDiscussionでどういう思考をしているのか?
法制定の議論はCritical Thinkingに向かないんじゃないか?という話をした。
Critical Thinkingは 一つの意見、そのものに対しての議論のようだ。
では、Critical Thinkingに相応しい題目設定の方法があるのでは?
例えば、新しい法律の制定についての議論ではなく、
「バイオ燃料を利用することで、化石燃料への依存度が減る」ことへの議論であれば、これに対してCritical Thinking をし、「バイオ燃料の利用は、化石燃料にとって代わるまでの貢献を果たせるものなのか?」を示す材料が揃っているか?をターゲットにすれば議論が成り立つように思う。
少し、Critical Thinkingとは何かが見えて来たか?!
では、議論対象をどのように設定すればいいのか?
そのキーワードとして浮かんで来たのは科学哲学者 カール・ポパーが提唱した「反証可能性」。
そもそもCritical Thinkingの対象とするのは「反証可能性」がある仮説ではないか?
生成AIのPATに「反証可能性」がある仮説とCritical Thinkingの関係を尋ねてみたら、以下の回答があった。
Critical Thinkingの対象としての反証可能性のある題目の特徴
Critical Thinkingが有効に働く対象の一つは、ポパーの定義に従って反証可能性を持つ仮説や主張です。これには、以下のような特徴があります:
具体的な証拠が検証可能であること:仮説を支持するか反証するためのデータや証拠が収集可能であり、かつその証拠が論理的に一貫していること。
反証するための条件が明確であること:何が起こればその仮説が間違いであると証明できるかを明確にできる題目です。例えば、「温室効果ガスが気候変動に与える影響」など、データによって検証可能なテーマです。
議論の余地があること:反証可能な仮説は、異なる視点や証拠によって異なる解釈が可能であり、議論や検証の過程で批判的に考える余地があります。
「反証可能性」については、私が研究テーマを語った時に「君の仮説は反証可能性がないよ」と言われ、初めて知った言葉だ。
もう少し、深堀りをしていこう。