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ScienceにおけるCritical thinkingとは②

前回、「Scientific Discussion」練習で何も言えなくなる自分に戸惑った話をした。

では私が今まで議論する時に使っていた思考方法は何であったのか?
生成AIと話をしたら、思考方法の名称を4つ挙げてきた。


1. Holistic Thinking(全体的思考)

  • Holistic Thinking は「全体を俯瞰して見る思考」のことを指します。この思考スタイルは、物事の各部分を個別に分析するのではなく、全体像やシステム全体の関係性を理解しようとするものです。環境や背景、システム内の相互作用を考慮して判断を下すのに使われます。

2. Systems Thinking(システム思考)

  • Systems Thinking は、複雑なシステムやプロセス全体を理解するための思考法です。各部分がどのように相互作用して全体として機能しているのかに注目します。これは、特に複数の要素が絡み合う問題やプロジェクトにおいて役立ちます。

3. Big Picture Thinking(大局的思考)

  • Big Picture Thinking は、細部にとらわれず、物事の全体的な流れや構造を考えることに焦点を当てた思考スタイルです。この表現は、全体像を理解し、それに基づいて戦略的な判断を下す際によく使われます。

4. Macro Thinking(マクロ的思考)

  • Macro Thinking は、より広い視野や長期的な視点から物事を考えることです。全体的な状況や、大きなトレンドを把握して意思決定を行う際に使われることがあります。


この4つからであれば、私の思考は「Holistic Thinking」かなぁ・・・と捉えてみた。

ちなみに私のDiscussionの能力は、主に会社の会議で培ってきたものだ。
今でも覚えているのが、先輩が会議を自分の思う方向に導くのが上手で
「これは身に付けるべき技術だ!」とはっきりと意識したのを憶えている。

会議で感じていたのは「否定をしない」ように心がけること。
否定は大抵の場合、発言者に拒否される。結論に納得してもらうには、会議の中で大局をまとめあげ、それを示すことで発言者に同意を得て貰うことが必要だ。

だから、出された意見、そのものに対して議論をすることは2の次なのである。大抵の場合、出された意見は「やってみないと分からない」ことも多く、その意見だけを扱うと議論の範囲が狭くなるのが嫌で、避けることが多い。

そこでまず、その意見は「ありき」とした上で、会議の中で全体像をまとめあげ、複数ある案の中でどういう位置にある意見かを示す。
私がディスカッションに参加する時の思考方法は、会議の方向性を整えようとするファシリテーターに近いのかもしれない。

ではCritical Thinkingは何をしているのか?生成AIは4つの思考方法の最後に説明を加えてきた。


これらの表現は、Critical Thinking(批判的思考)と補完的な関係にあります。Critical Thinkingが「論理的な分析」や「細部の検証」に強みを持つのに対して、Holistic ThinkingやBig Picture Thinkingは「全体の関係性」や「長期的な視野」に焦点を当てています。


この当たり前のことを説明していそうな言葉で、私は腑に落ちた。
そうか、Critical Thinkingは一つの意見、そのものに対しての議論だ。
授業の例題は「新しい法律にBiofuels(バイオ燃料)利用を促進し、化石燃料を減らすことを明記する」という、法律の制定に対する議論だったから、違和感があったんだ!

法律への明記となると視点の網羅性が必要になる。例題に書かれたpros&consを見ながら、どの分野に対する意見かを整理し、「何が一番重視しなければいけないことか?」を見極めようとする思考に注力していた。

ではこの例題でCritical Thinkingは何に対してすべきか?
第3回へつづく


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