【仙酔島ツアーその後】月夜の散歩とイチジクと

テレワークで家に籠ってお仕事して、お散歩するのはいつも夜道。
今日は何夜なんだろう、半分よりちょっと膨らんだお月様がきれいに輝き、そっと寄り添う雲が彩雲になっていた。

お月様を見ながら、MakerFaireでVR体験のガイドをしていた時、自分が魔法使いになった気持ちになったのを思い出す。

VRの中で、生命がいる可能性が高いと言われている木星の衛星エウロパの海でマイクラで作った生き物たちを眺めてもらったけれど
その子の反応があまりなかったのである提案をした。
「よしっ!じゃぁね、最後に月のそばの宇宙船ドックにワープしようか?それでおしまいね!」

手を取ってメニューボタンを押してもらって、右手でメニューを選ぶ光線を出す。
ふらふらしながらも、やっと強い光が出てきた。
「そうそう!その光線が矢印のボタンに当たったら、人差し指を押すんだよ!」
光がボタンにあたる。
「よしっ!いまだ!」

場面がパッと変わって、宇宙船ドックにワープした。
そこは真ん丸のクレーターを携えたお月様が目の前にいっぱいに広がる空間。
「わぁぁあぁぁ!!!」
その子が思わず感嘆の声を上げてくれた。うん、そうだよね!すごいよね!
「やったぁ!ワープ成功!」

月を見るとあの声が蘇ってきた。

今日は散歩の間中、お月様はずっと私の前にぽっかり浮かんでいた。
ビルの合間を抜けるペデストリアンデッキでも、ちょうどビルの合間に綺麗に挟まりながら私を見下ろしていた。
寄り添う雲は形を変えながらもちょっと赤らんでいるから、やっぱり彩雲だ。

「今日はなんだか、特別な日だなぁ~」

先日、落ち込んでいたら、Botのフリして私を励ましてくれたサブリンが「元気出せー」って調味料を送ってくれた日だもんね。
スゴイなぁ~、そんなことをしてくれる人がこの世の中にいる。

心がちょっぴりスキップしながら、家に到着。
何気なくポストを開けたら、今度は天使からの手紙が舞い込んでいた。

「小鳥と歌っています」
ハガキからはみ出さんばかりの大きな優しいピンクの花弁を持ったお花の絵に文字が添えてある。

手に取ってしばらく「ぼーっ」とジワジワなにか身体に流れるものを感じた。
スゴイなぁ!世の中何が起こるか分からなくて、ホントに素敵だ!

手紙に書かれていたのは日々のこと、イチジクのこと。
しまなみ海道を渡り始めるちょっと手前で「わぁー!見たことない木!」って叫んだら、
天使のような無垢の心を持つあゆみさんは「あれはイチジクだねぇ」と教えてくれた。
次の日に会った旦那様の窪さんからお土産でもらったのは、おうちで取れたイチジクとあゆみさんお手製のイチジクジャム。
優しい甘さに自然なイチジクの味わいが美味しかった!

仙酔島でのホンのひと時の出会いだったのに
「たくさんお世話になりました」って、いえいえ私は皆さんに沢山の気持ちや思い出をいただいているんですから。

少しゆったりとした時間を持って、ホッコリとルンルン豊かな気持ちになった。

あゆみさんからの絵手紙にホッコリ♪


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