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過去が立ち上がって捕らわれた時の対処法

小説を読んで、主人公の体験に同じ感覚を持った自分がいることに気が付いた。
「なぜ、この感覚を嫌と思うのか?」自分に問いかけをしてしまった時、
そこに蘇る記憶に雁字搦めにされ始め、
本当は傷ついている過去の自分が、私に悲しみを運んできた。

蘇ってきた、あの瞬間に感じた肌感覚。
それは「無」になってしまった自分。自分を殺した自分。

小説を読んだことを後悔する。
夜、眠ろうとするとさらにあの肌感覚が強くなり、泣きじゃくった。

でも私は寝る、寝られるのだ。
寝ると思考が中断する。
あぁ、私を救ってきたのはこの能力だなと思ったのも束の間、今回は起きて暫くするとまたあの感覚が襲ってきた。

でも、大人になった私はそんな自分もある程度は無視して日常生活をこなせる。
こなしはするけど、何か灰色の音のようなものが「ドゥー」となり続いて
頭にこびりついた状態。
夜、眠ろうとするとまた泣きじゃくる。

今日はそんなことを繰り返す、4日目を迎えていた。

ただ私の傷はそんなに深くないのだろう、蘇る感覚が薄れ始めてきた。
頭の中の思考が薄れたところに、自分の好奇心からくる「問い」が占領し始めた。

またそれを繰り返すと心に蓋をして、何かのはずみに爆発するんじゃない?!
ホントにそれでいいの?!と最初は思ったけれど、
・・・それでいいような気がしてきた。
 
もう向き合う必要はない。
私が傷ついたのは事実だから、泣きじゃくるのもしょうがない。
クローズアップしてあげる必要もない。
自分の頭をよしよしって撫でてあげて、軽くポンポン叩いてあげて、
「はい、よく頑張ったよ」って気持ちを込めてあげる。

頑張ったから、アイスも買ってあげるよ。
でも太っちゃうから、カロリー低めのイチゴアイスね!

さぁ私、次の好奇心に向かおうね。
たくさんの「何?これ?」ってセンサー、この4日間でも動いていたよね。
大丈夫、それがあるから今日の好奇心もやってきたんだから。

これが私流、自分の可愛がり方なのかもね。

さ、外に目を向けよう。
世の中には「面白い」がいっぱいある。

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