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絵本『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』歯磨きをめぐっての攻防

子育て中、手こずる事は山のようにあるが、その中の一つに歯磨きがある。可愛い小さい歯が生えてくると、当然、その可愛らしい歯を守るために歯磨きをしなければならないのだが、子供にしても、口の中にブラシを入れてごしごしするのは面食らうらしく、小さな口を固く結んで、なかなか開いてくれない。

歯ブラシを毛の柔らかい、キャラクターの絵付きのものにしたり、お揃いの柄のコップを買ってみたり、好きな味の歯磨き粉を一緒に選んだり、歌を歌って気を紛らわせたりと、こちらも頑張るが、なかなか納得してくれない。

そこで助けを求めたのが、やっぱり絵本。

『はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう!』は、歯ブラシを列車に見立て、歯が綺麗になっていく様子もよくわかる様に描いてくれている。かけ声をかけるのが楽しいのと、歯ブラシをする目的が具体的にわかるので、少し納得して口を開けてくれるようになった。

ノンタンの『はみがきはーみー』では、ニコニコしながら歯磨きするノンタン達を見て、どうも歯磨きは楽しいもののようだぞ、と感じてくれたらしく、自分からごろんとしてくれるようになった。

ねじめ正一さん 文、コマツシンヤさん 絵の『ゆかしたのワニ』は、ゆかしたに住んでいるワニの歯を少年が磨く様子を描いた絵本で、相手がワニだけに緊張感のある絵本だ。子供の歯磨きには特に影響しなかったが、磨いている最中にガチンと噛まれるリスクのある、私は大変共感する絵本だ。

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