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絵本『パパ、お月さまとって!』好奇心のつぼみ
子供達がいつから文字が読める様になったのか、正確には分かっていない。
というのも、特に小さい子供は気に入った本を繰り返し選んで来ては、読んでもらい、ある日突然その一冊をスラスラと読んでみせるからだ。
ただ、それが、ごく一部でも文字を認識して読んでいるのか、完全に暗記しているのかは、判別が難しい。
我が家の場合、子供が初めて“読んだ”本は、『ねこがいっぱい』と『パパ、お月さまとって!』だった。
『ねこがいっぱい』は色々な様子の猫が登場する優しい色合いの本で、リズムも楽しく、赤ちゃんと一緒に読むのにぴったりの本だ。『いぬがいっぱい』もあり、猫派さんも、犬派さんもどちらも楽しめる。
エリック•カールさんの『パパ、お月さまとって!』(ハードカバー版が特におすすめ)は、娘のモニカにせがまれたお父さんが、月を取りに行くお話だ。読み進めると、月の満ち欠けについても知ることが出来る。
エリック•カールさんは、『はらぺこあおむし』では、あおむしが蝶になる様子と、曜日を、
『10このちいさなおもちゃのあひる』では、数字と方角を、
『ごきげんななめのてんとうむし』では、時間(と対人関係?)を、
『くまさん くまさん なに みてるの?』では、動物や色の名前を、
自然と織り込んでいて、小さな子供が外の世界に関心を向ける第一歩に、優しく寄り添ってくれる作品を多く発表している。
色鮮やかなイラストを眺めていると、大人の私も、新鮮な目で、改めて世界を見てみようという気持ちにさせてもらえる。