童話『森おばけ』可愛らしいおばけ達
おばけを主人公にしたお話は、いつでも子供に大人気で、我が家ではひやっとする怖い話よりも、可愛らしかったり、優しかったりするおばけが、お気に入り。
数あるおばけの話の中で、私が小さい時から本棚にあるのは、中川李枝子さんの『森おばけ』と、角野栄子さんの『スパゲッティがたべたいよう』です。
『森おばけ』のあらすじは、森から小学校へ引っ越して来たおばけの一家の子供たちとの交流を描いたお話で、星のブローチがついたケープを着用して移動したり、美味しいにおいを集めて食事にしたり、おばけというよりは、妖精のような雰囲気で、寝る前にぴったりな一冊だと思います。
『スパゲッティがたべたいよう』は、おばけのアッチシリーズの一冊。
くいしんぼうのおばけアッチが、えっちゃんからスパゲッティを一口貰おうと、あの手この手で頑張るお話です。おばけのアッチはどの本もおいしそうだったり、たまに不気味なお料理が出て来て、子供たちも大好きなシリーズです。
最近、子供が特に気に入っているのは、『おばけのぽーちゃん』シリーズ。
あらすじは、こわいおばけが苦手で、泣き虫なおばけの男の子 ぽーちゃんが、シリーズを通して、こわいおばけ達と対峙し、弱虫を克服するストーリー。おばけや妖怪が好きな子には、かっぱや、すなかけばばあ、ドラキュラなど、メジャーなおばけが出てくることも魅力だと思います。
あらすじを言葉にすると何だか堅苦しいのですが、内容も絵もコミカルで、私の印象では、ぽーちゃん、実はなかなか肝が座っており、おばけや妖怪達も可愛いらしかったり、弱かったりする面も見せているところが親しみやすく、また、ぽーちゃんがこわいおばけと対峙する時も、必ず、大人のおばけが様子を見守っています。
すこーしだけ、こわいおばけも見たいけど、基本的に怖いお話は苦手というお子さんにおすすめのシリーズだと思います。
最後は、おばけの兄弟、さくぴーとたろぽうシリーズ。
子供が特にお気に入りなのが、保育園でコマ回しがはやった時によく読んだ『おばけのこままわしたいかい』。
あらすじは、主人公の男の子が松林で開催されるおばけのコマ回し大会に参加するお話ですが、男の子があまりに自然に大会に混ざるのが、いかにも子供らしく、おばけ達の個性的なこまの数々も楽しいお話です。
こわい話が大変苦手な私としては、可愛いおばけの本は大歓迎です。
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