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「万、巳を得ず」 幸田真音

久方ぶりのnoteです。
このひと月余 心患う事がありまして、鬱々した気分で過ごしておりました。
過日 関わっている子ども教室で、兄弟喧嘩(兄小,小1)がありました。
原因も経緯も分かりませんでしたが、沢山の子どもたちに囲まれ、
兄は「心が痛かった」と訴えていました。それを聞いた弟が
「兄イ兄イも心が痛かったかもしれないけど僕だって心が痛かったよ」と
大泣きしていました。
 
そうか。私も心が痛かったんだ。
 
そんな折、紹介された本が、「会計の世界史」だった。
とてもそんな分野の本を読む心境ではなかったが、
良い読書体験をしたと心から思った。
 
今回のテーマは「経済への誘い」
もちろん楽しみのための入門書です。
全3冊です。
 

3、万、巳を得ず 幸田真音


 
渋沢栄一の孫の渋沢敬三は幼い頃から動物学か、民俗学を
研究したいと思ってきた。しかし 栄一は 長男篤二を廃嫡として
孫の敬三をに後を託した。やがて
生物学者を目指していた敬三は時代の波に飲み込まれてゆく。
そして、意に反して日銀総裁、大蔵大臣になる。
第二次世界大戦後、彼は国民の反対は
回避出来ないと考えたが、
預金封鎖、新円切替を断行した。そして・・・
栄一の孫の生涯を描く。
栄一の大きな力に巻き込まれていった篤二と敬三。
敬三の無私の姿勢とやさしい人柄に心魅せられた。
新一万円札の影に 渋沢家の来し方、行く末に思いを馳せた


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