白い牙 ジャック・ロンドン著
父母が犬好きであったせいか
子どもの頃から、いつも隣に犬がいた。
犬は友であった。
過日 ロシアの空爆により破壊されたウクライナの
都市の瓦礫の中を彷徨う犬の映像を見た。
心が痛んだ。
今回のテーマは 愛をこめて「犬」です。
全4冊の2冊目です。
ゴールドラッシュに沸く北米 の原野に
5匹の子オオカミが生まれたが、いつの間にか、
兄弟姉妹はいなくなり、灰色オオカミ1匹だけになった。
ひとりで冒険を始めて、初めて人間を見た。
牙がまっ白だったことから、「白い牙」ホワイト・ファングと
呼ばれるようになった。
母オオカミは 犬とオオカミの間で生まれた。
白い牙には犬の血が流れていたのだ。
人間は棍棒で容赦なく「白い牙」を殴った。
そして孤独なに「白い牙」はスコットと出会う。
スコットは今までの飼い主のように棍棒ではなく
毎日 愛撫をくれた。やがてホワイト・ファングは・・・
「野生の呼び声」の作者ジャック・ロンドンの作品。
40才という若さで死亡したが、
動物文学の傑作といえる作品を多数残している。
シートンの「狼王ロボ」と比べて
オオカミとしての矜持はロボにあると思えるが
人間との愛を選んだホワイト・ファングも
幸せだったのではないかな?
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