42歳と30日 子供のころ、目をつぶっても見えていたもの
day13、36.18℃
体調:
気温が高いせいか蕁麻疹ができやすい
下着にそって、ミミズばれみたいに出たり
蚊に刺された痕のように出たりする
私の両親は共働きだったこともあり
長女の私は記憶がないときから保育園に通っていた
保育園はお昼寝の時間がある
昼ご飯を食べて少し遊んだ後に
布団を敷いて、たぶん1時間くらい寝ていたのだと思う
園児が昼寝をしているあいだに
先生たちは自分のことをする
と言っても、主に連絡帳の記入の時間だけれど
今の幼稚園や保育園も手書きの連絡帳があるのだろうか?
毎日、親に子供の様子を報告するアレである
さて、昼寝の時間になっても、たまに眠くならない日があった
寝ないと先生がうるさいので、寝たふりをしていたのだが
瞼を閉じても、暗い中に園児や先生の身体が白く浮かんで見えていた
園児たちは寝ているので、身体の形をした白い影が
床に横になって見えた
たまに先生が抜き足差し足で部屋に入ってきて机に座ると
先生の身体は空気椅子に座っているような白い影として見えた
生きているもの以外は見えないので
机も椅子も布団も、瞼の裏で白い影にはならない
目を閉じていても
誰がどこでどんなポーズで寝ているか見える
先生がどんな姿勢で机に向かっているか見える
実際に人が動けば、瞼の裏の白い影も動く
誰でも見えていると思っていた、というより
見えるのは当たり前のことだったから
きっと深く考えていなかったし
当時の友達や先生に話すこともしなかった
いつの頃からか、白い影は見えなくなり
すっかり忘れていた
わりと大人になってから、ふと思い出し人に話してみた
何人かに話したけど
まだ同じように見えていたという人に会ったことはない
アレは何だったのだろう
ももちゃんも瞼を閉じたら
かーさんが白い影になって浮かんで見えるのだろうか?