
日本株の短期売買実践へ LV3
こんにちは!
さっそくですが、この記事内容の概要と目的をどうぞ。


今回の全体のテーマは「売りの状況別の対応を考えていこう」になります。
今までの章では具体的にエントリーポイントを設定や買いの判断の為の気配値、板、PTSの活用などありましたが、今回の売りに関してはそのようなツールは使いません。
私は売りはメンタルというか考え方の勝負だと思っています。
(※この短期売買手法の場合)
確かにRSIの過熱値をみたり、デットクロス、ストキャスでの判断など方法を探そうと思えばいくらでもあり、そういった方法を取る事はもちろんアリだとは思います。
ただ「売り」というのはひとつの取引の締めくくりになる為、利益を確定させ終わらせるのがもちろん大事な事ですが、それ以上に次の取引に繋げる事や投資をしているメンタルを支える為にとても重要な工程となっています。
そのあたりの考え方を踏まえ、テーマの状況別すなわち5パターンなどを今回は内容としようと思っていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
まだ見てない方はこちらを先に読んでおくとわかりやすいかと思います。
ではさっそく今回の「LV3」ステップの内容に触れていきましょう。
「LV3」ステップでは下記4つのテーマを記載していきます。
テーマ1. 売りの状況別対応を考えよう!
テーマ2. 最悪のパターン
テーマ3. まとめ
テーマ4. 次のステップは?
ではひとつひとう見ていきましょう!
テーマ1. 売りの状況別対応を考えよう!
まずテーマとなる状況別がどの様なケースか見ていきましょう。
1-1. 売ろうとする場面ではどんな状況が想定される?
今回の手法の短期売買における売りの状況は下記5パターンになります。
1.買い値から想定以上に大きく値上がりし、ストップ高も狙えるような局面。
2.買い値からは上がったが、一定のラインで止まり、勢いが不明な状態。
3.買い値と同等ややや微増、微減の状態で膠着状態になっている局面
4.買い値から下がり、反発もしてこない局面
5.買い値から急降下し、ストップ安も見えるくらい売りが強い状況

それぞれ次のセクションで対応策を考えていきましょう。
短期売買は値動きが大きく、あっという間に時間が過ぎてしまうので、それぞれの状況を事前にこうなったらこうしようと想定しておくことが非常に大切です。
まず一つ目をみていきましょう。
1-2. パターン1(すごい値上がり時)
この状態を常に狙いたいもので、この時点では一番良い状況といえます。
ただ結構よくあるのもこのケースで、ポイントはストップ高をしっかりとつけて、ストップ高のまま張り付けるか(ストップ高のまま買いの勢いが衰えずストップ高が継続している状況の事)になります。
油断していると一気に利益確定の波がやってきて、急降下していく事が非常に多いです。
なので、このパターンは慣れるまで「時間」で判断するのが良いかと思います。
まずは1分足を使って、陽線を出しながら買いの勢いが衰えずに上がっていくことを確認してきましょう。
そして、どこかで止まってヨコヨコの動きになって5分経ってもそのままなら売り。
下落(目安は陰線2連続(2分連続下げ))が見えたら売っちゃいましょう。
ヨコヨコや少しの下落からの反発ももちろんあり、狙いたくなる気持ちはわかるのですが、リスクをのバランスを考えたらこの方法が良いと思います。
欲張るとどこかで絶対にやられちゃいます…。
1-3. パターン2(ちょい上がり時)
このパターンは一番簡単です。というか気持ち的には一番余裕が持てるという意味で。
まず買い値から上がった状態なので多少なりとも利益状態が続きます。
ただ、なかなか上がっていかなく、もどかしい状況という感じで。
このような状態は単に買いがあんまり集まっていない状態なので、もどかしい状態だなーと思ったら売ってしまうのが良いです。結構な確率でずるずる下がってく場合が多いので。
勝負所は次の日以降、仕切り直しをしていきましょう!
このパターンの良い所は一気に利益確定の波で急降下するケースが少なく、大損するリスクが軽減されている状態というのが強いですね。
1-4. パターン3 (膠着状態)
この辺からは損切りをやってかなければならないゾーンになってくるので、結構嫌だと思います。
具体的にどうしようかというと、この膠着状態のようなケースは先ほどの場合と同じく次の日に仕切り直しで行くのが良いです。
出来高が無い時点で銘柄選び、買いの判断で失敗しているという事なので、早めに諦めちゃいましょう。
気配値からこんな動きになるのかーってのは始めのうちは慣れが必要だと思います。
ずるずる傷口を広げるよりはスパッと切って、切り替える方が気持ち的に楽ですしね。
1-5. パターン4(ちょい下がり)
そしてこのパターンが一番厄介な場面になります。
気持ち的には、せめて買い値に戻ったら売ろう…。
と考えながら、あわよくば大きく反発しないかなーと考える場面。
意外と本当に戻ったり反発も多いのがこのケースなので、すぐに損切りってわけにもいかず本当に厄介です。
仕方なく買値付近で売り指値を入れて諦めかけていたが、いきなり反発してきて慌てて取り消そうとしたが遅く、上昇を眺めるだけってなった経験をした人は多いはず。
これは前日からの材料の強さ(PTSの参考値やニュース内容など)と出来高から判断していくのがセオリーなんですが、ケースバイケースでなかなか難しいです。
なのでまずは、そこまで値下がりがきつくない場合と損切も覚悟している場合ですが、9時半まで持ってみましょう。そこで動きが無ければ損切りし、明日仕切り直しの再チャレンジという感じで良いと思います。
1-6. パターン5(すごい値下がり時)
これは売られ過ぎの朝一の安い所を狙いに行ったパターンと買いの勢いが強いパターンに乗っかったが高値掴みをしてしまったパターンに良くあるやつです。
先に書いた方は、始値をどれだけ低く買付けたのかにもよるんですが、売りの勢いは強いので結構すとーんと下に行ってしまう事が多いです。これは前日からの材料次第、ストップ安をつけるだけの材料なのかの判断で対処はできてしまいますが、この感覚がちょっと難しいかもしれません。
最悪のケースが次に記載する内容になりますが、ストップ安で張り付かれ逃げられない(売る事が出来ない)状況になるのでそれを回避する動きに移ります。
それは、逆指値をストップ安の1~2%程手前で入れておいて、そこで損切撤退の逃げ方をしていく事になります。
これは結構実戦でもよくやる手なので、少しでもリスクは回避していきましょう。
テーマ2. 最悪のパターン
ここまでで、手法はほとんど終わりです。
あとは気を付けていく事くらいになります。
最悪のケースは先ほど少し触れましたが、
「ストップ安の張り付きに巻き込まれ逃げられなくなること」です!
これが一番きつくて、勢いのある銘柄や仕手株なんかを扱っていく時ではよく遭遇します。
これは結構スピード勝負みたいな所もあり、いきなり株価が急変するので一気に下まで持ってかれてしまいます。
なので慌てず、ストップ安で前で逆指値を入れて撤退の準備をしていくことと、場合によっては成行でも撤退してしまう事。
これを徹底すれば、大ダメージは回避する事は何とかできるので…。
ある程度のダメージくらいならば数日で取り返せる、という気持ちでやっていくことが何より大切になってきます。
テーマ3. まとめ
まとめは、メンタル的な所をまとめていきたいと思います。
いざやっていく時の意識のポイントですね!
このポイントをしっかり持っておくと、意外としっかりした判断ができるようになります。
まずはメンタル的な2ポイントを。
その1.「頭と尻尾はくれてやれ!」
⇒株の売買において一番高値で売りや、一番安値で買う事が理想ですが、そんな事はほぼ不可能です。
しかし、心理的にもうちょっと高く売れたなあ、、もうちょっと安く買えたなあ、、という事はどうしても取引をしていく上では通る道になります。
そこで、始めから一番てっぺんや最底は諦めてるよーという考えを持っていれば変な後悔とかでメンタルを引っ張られなくて済み、判断の正常さが保てます。
この内容だけ見ると、当たり前すぎる内容なんですが、いざ実際に取引し、なおかつ株価の動きが激しい場面に直面すると普通の考えが飛んじゃいますので、お気をつけください。
その2.「短期売買の資金は無くなる、減るのがあたりまえ!」
⇒これは実際に無くなったり、減ったりしたら困る話なんですが、、短期売買に使用する資金は無くなっても良い資金でやらないと絶対に判断が鈍ります。
というのも損切りする場面もどこかで出てきてしまうので、そうなった時に正常な判断ができるかどうか。
もしできなければ、大ダメージをくらって、それを取り戻すためにさらに変な判断をしてしまうケースに繋がるのでここは結構大事な考え方になります。
そしてその3は、総じて心の余裕を持つことですね。
つまり、余裕を持つためには、想定通りに事が進んでいるかどうかだと思っており、その為に先ほど挙げた5パターンを用意しています。
ほぼこの5パターンの中に納まるケースなので、そうなった時に今どのパターンにいて、どうすれば良いかの準備ができていれば、これも冷静な判断ができる事に繋がります。
テーマ4. 次のステップへ
次のステップは単純で、以下の2つだけです!
1.銘柄を選んでいこう!
2.ここまでの内容を強化していこう!
になります。
銘柄選びに関しては、結構Twitter(X)にもあがってたりするので、まずはその辺を参考に雰囲気を掴んでいって欲しい所なんですが、やっぱり自分で選んでいきたいですよね。
ましてや、自分のトレード手法に合った銘柄じゃないとなかなか噛み合わない事も多いです。
なので、この「短期売買に合った銘柄選び」をテーマにまた記事を書いていくので、ぜひご参考くださればありがたいです。
2つ目は内容強化ですね。
今回LV3まで書いてみて、一応これだけでも戦える内容ではあると思います。
しかし、あくまでこれから短期売買を始めてみよう向けに作ったものなので、内容がまだまだ薄いなあと感じるところもあり、また説明が結構くどくなってたかなあと思う所もあります。
なので、次は一気にまとめたバージョン+強化版をすっきりした内容で出そうと思います。これもぜひご参考くださればありがたいです。
最後に一応補足?なのかわからないですが、ここに書かれてない部分で私が参考にしているものを挙げときます。これもその強化バージョンで書こうと思うのでまたお楽しみに。
・日足チャートの分析
・銘柄のテーマ、銘柄の過去の癖
・短期筋の動きや状況の把握
これでこのシリーズは一旦終了です。
また色々参考になる情報を書ければと思うのでぜひ宜しくお願いします。
よろしければnoteとTwitter(X)の方のフォローの方もお願いします!