日本株の短期売買実践へ LV2
こんにちは。
さっそくですが、この記事内容の概要と目的をどうぞ。
今回の全体のテーマは「買いの判断を身につけよう」になります。
流れとしては、ます買いの判断とは何か?を理解し、その後そのために必要なものは何かを知っていただく感じになります。
この記事を書いていて思ったのですが、今回からかなり難易度が上がってるなー。と感じました。
おそらくこれから書こうとしている次の「LV3」の方がまだ簡単です。
ですので、この記事では「こんな感じかー。」という理解で留めておいて欲しいです。
ただここがある意味一番大事なポイントの項目だと思うので、深掘りは別でやろうと思います。
1発でわかる事は非常に大変だと思うので徐々にいきましょう。
ではでは、本テーマに突入です。
まだ見てない方はこちらを先に読んでおくとわかりやすいと思います。
ではさっそく今回の「LV2」ステップの内容に触れていきましょう。
「LV2」ステップでは下記4つのテーマを記載していきます。
順番に見ていきましょう。
テーマ1 買いの判断力を身につけよう
まず最初に、このテーマが短期売買をやる上での心臓部であり、一番勝率に関わってくる部分です。
そして、買いの判断が磨かれていくと勝率が桁違いに跳ね上がりますので、頑張っていきましょう。
1-1 買いの判断ってどの事を言ってるの?
まず、前回からに続きの表で「LV2」のバージョンに変更したもので確認しましょう。
変更項目、つまり今回のテーマはこの2番の9時前に成り行き買い注文を出す時の判断になります。
1-2 ここを失敗するとどうなってしまうのか?
一つはなんとなく想像通りだと思いますが、「高値掴み」ですね。
基本的に今回の手法が【勢いのある銘柄を朝一の始値で狙っていく】であるがゆえに起こる事ですが、始めの買いの勢いが付き過ぎて始値がそのピークになってしまうという現象です。
その結果、利益確定の渦の飲まれて高値掴みになってしまうパターンになります。
もう一つは事前に予想していたより勢い(人気、出来高)が無いパターンです。
こうなると株価はほとんど動かず、利幅も取れず資金拘束による機会損失を招きます。これも良くあるパターンですが、結局はもったいないですよね。
1-3 失敗パターンを回避しよう!そのためには??
まず前提として、今回の手法は9時前に成り行き買い注文を入れる事から始まります。
そのため、普段(市場が開いている時)と状況が違う事を確認していきましょう。
大きな違いとしては、市場が開いている時は株価の動きがどうなっているのか見ながら色々考える事ができますが、市場が開く前はそれができません。
つまり、株を買いにいく際、普段と違う判断力が求められることになります。
そこで次のセクションから「見えないものを見えるようにする方法」をご紹介していくので覚えていきましょう。
テーマ2 板、気配値の事を知ろう
さっそく一つ目の方法として、「板、気配値の事を知ろう」を進めていきます。
ここが最難関な部分で永遠のテーマだと筆者は勝手に思っていますので、ぜひ覚えていってもらえればうれしいです。
ただあまりにも深いテーマなので今回は簡単に、また別記事で深堀りしていきたいと思っています。
2-1 板と気配値を例で確認してみよう
それでは板とは?気配値とは?を画像でまず確認しましょう。
※2023年12月6日、3778さくらインターネットを例にして、一つ目が市場が開いている最中の想定の板、次に市場が開く前の板の説明になります。
次に市場が開く前の板。これが本テーマの心臓部分の内容の基本土台です。
これは前日の終値が1927円、当日の朝8時37分時点での気配が1970円の買い気配、相場が始まり9時3分に寄り付き1988円の始値(61円高、3. 1%高)でスタートした事を示しています。
2-2 この板、気配値から何を知りたいのか?
ここから色んな情報が取れ、考える事は多いですが押さえるべき情報は2点になります。
それは「板の厚さ」と「気配値からの始値予測」です。
それぞれ、次のセクションから見ていきましょう。
2-3 板の厚さとは?
短期売買の銘柄を狙うこの状況とその対象銘柄に限った条件で言うと、「板の厚さ」とは、その銘柄の勢いや注目度を示しています。
※市場が開いている時や大型株などを見る時はまた捉え方が違ってきます。
イメージは下記のようなものになり、このパックマンみたいなやつの強さのイメージを捉える事になります。
ここまでで、なんとなくで良いので板と気配値のイメージがついたでしょうか?
難しい事は置いておくと、総じて押さえるべきポイントは「パックマンみたいなやつのイメージを描く事」になります。
以下、このイメージを買いの判断につなげる内容に入っていきます。
テーマ3 始値の予測と違和感を捉えよう
ではさっそくテーマ3に入っていきます。
3-1 始値の予測について
始値の予測は気配値から行います。
ここで先程例として挙げたさくらインターネットを参考に見てみると、
8時37分の気配値が1970円。
寄り付きの始値は1988円となっています。
上記のさくらインターネットの例では8時37分のデータですが、これが市場が開く9時近くなればなるほどもっと正確になってきます。
ここで始値を予測する意味は2つあり、1つは「前日からどれだけ値上がって寄り付いたか(%幅を確認)」、もう1つは「夜間PTSとの違和感」になります。
その結果、甘く寄り付きそうか(良いエントリーポイントを捉えられそうか)の判断をする事ができます。
まず「前日からどれだけ値上がって寄り付いたか(%幅を確認)」を見てきましょう。
3-2 始値の値上がり%の判断基準
始値がどれくらいになりそうだと言う事がわかれば、次はその値段で買い付けて良いものか判断する事になります。
以下、判断基準のルートマップを作ってみました。
もちろん状況や銘柄など様々な状態があるため完璧ではないですが、経験上概ね当てはまめていけるイメージだと思っています。
ちなみに例に挙げたさくらインターネットでは始値が前日比+3. 1%だったのでちょうど良い狙い目だったと言えます。
次は「違和感に気づこう」のテーマになります。
どんどんいきましょう。
3-3 違和感に気づこう
違和感とは、事前にイメージしていた株価とのズレがある事になります。
具体的には、「寄り付き前の気配値」と「夜間PTS」のズレの事。
それがうまくハマると、甘い始値を拾える事(良いエントリーポイントを捉える事)に繋がります。
そのためには「夜間PTS」を知る必要があるため、次のセクションで学んでいきましょう。
3-4 夜間PTSとは何?
そもそもPTSとは?
PTSとは、Proprietary Trading Systemの略称で、証券取引所を経由せずに株式を売買できる「私設取引システム」のことをいいます。
簡単に言うと、株式市場は通常9時から15時ですが、16時半から24時まで開かれる主に個人間での取引の場所。それが夜間PTSです。
ネット証券ならだいたい取り扱っていると思いますが、SBI証券や楽天証券などが代表的です。
3-5 夜間PTSを活用するとどうなるの?
夜間PTSを活用、つまり見ると翌オープンの市場の始値がどんなもんか知る事ができます。
今回の例のさくらインターネットの場合は、16時半から24時のPTS取引では緩やかに上昇、翌オープンの始値に繋がるような動きになっています。
今回の例では「違和感」「ズレ」はお見せできなかったのですが、稀にPTSが値上がりしているのに気配値は全然上がっていない→チャンスなどが起こるので覚えておきましょう。
※ただその場合PTSである程度出来高がある必要があります。
実践だとこのように始値にきれいに繋がる形が多いので、普段は気配の答え合わせくらいに思っておくのが良いかも知れません。
まとめ
ちょっと内容が長くなって、色々と情報が散らばっていると思うので、ここまでのまとめを挟みます。
改めてですが、今回のテーマの目的は買いの判断力をつける事。
→買いの判断する場面は市場が開く前(寄り付き前)で成行買い注文を出すかどうか。
→その判断のために、板を見て気配値からの売買の勢いと始値の予想値の情報を得る。
→PTS情報から、夜間の気配値の答え合わせをしつつ、違和感があるかどうかチェック。
→始値の予測値に応じて買いの判断をしていく。
になります。
今回のテーマの流れのイメージ図まとめ
流れを図にすると下のような感じです。
という感じですね。
書いていて実際はもうちょっと色々あるなーと感じる部分もあったのですがキリがないのでこんなもんで。
またどこかで補足します。。。
これで一応は「LV2」の内容は終わりです。
次は「LV3」の内容の予告をやっていきますね。
次のステップである「LV3」のメリットとは?
さて、長かったと思いますがここまでで「買いの判断」は一旦は終わりです。
次は「LV3」のステップに進むわけですが、その内容は「売りのタイミング」について考えていこうと思っています。
ここまでのステップまでの「売り」の考え方は、買ってから5分~10分くらいまでで売っちゃいましょうという感じでした。
正直それでもokとは思ってはいるのですが、中には突き抜けて上昇していくパターンや、始めヨコヨコで動いていて10分後くらいにいきなり勢いづいてくるパターンもあります。
そういった状況へのカバーができるようになる事がメリットとして一つと、後はメンタル的な部分に触れていければと思っています。
正直、次のステップはこの章に比べたら重要度は低いので、軽い気持ちで見て頂ければありがたいです。
また次の記事で宜しくお願いします。