
雨を 「天水」と よむ暮し
5月末日 梅雨 どしゃ降り
こんにちは。
沖縄地方が梅雨入りして 早、4週間。
「梅雨」と書くと、しとしと降る雨の中、
紫陽花が 色づきはじめている情景を
思い浮かべますが、
今年は 時折、「ザバァ~ ザバァ~」と叩きつけるような大雨が降っています。
子どもが、
「台風が近づいているの?」と、不安げに 空を見上げているので
1日の天候の変化が著しいです。
そんな中、庭にでて 雨水活用にするために
バケツに溜まった雨水を
肩をびしょぬれにさせながら 移動していたとき、
大正生まれの祖母が雨水のことを
「天水」(てんすい)と、呼んでいたことを、
ふと思い出しました。
その昔、水源確保が厳しい離島で 生まれ育った祖母が、
敷地内に 大きい岩を削って水甕を作り、
そこに雨水を溜めて 生活用水に使っていたそうな。
その話をする度に、祖母は空を見て 嬉しそうに「天水が」と、たくさんのバケツに雨水を溜めては その天水を庭木にまいてました。
「天水」は 祖母にとって宝物の一つだったのでしょう。
12年前に他界した祖母のことに 思いを寄せつつ、小雨になったところを見計らって
迎えに走らせていた車窓から、
半径1㍍ほどの大きな水溜まりを ジーッと見つめていた小学生を見かけて
大人にとっては どしゃ降りのあとの水溜まりでも、
子どもたちの世界では 心おどる大海原なんだろうなぁ と思いました。