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私の青春①


2025年1月5日、でんぱ組.incがエンディングを迎えた。


2014年の初めての武道館でのライブをめざましテレビが取り上げていたのを見て、でんぱ組.incを知った。そのときは「ふーん」くらいで特に気にも留めていなかった。

2014年夏、カップヌードルのCMを見て「何このアイドル?」と気になって、ググったらでんぱ組.incだったことを知り、気づいたらYouTubeで MVを見漁っていた。ちゅるりちゅるりらやサクラあっぱれーしょん、でんでんぱっしょん…と見ていくうちに、1人の女の子に釘付けになっていることに気づいた。
ピンキー!こと藤咲彩音さんだ。
小さくてぴょんぴょんぐるぐる踊りまわる彩音さんから目が離せなくなり、人生初めての「推し」になった。

思い立ったが吉日が座右の銘の私は、好きになった勢いのままTwitterのヲタ垢を作り、深夜に放送していたでんぱジャックを親にバレないようこっそり観たり、でんぱとうに加入したり、Twitterでできたヲタ友達とテレ朝でやっていた記念展に行ったりと初めてのアイドルヲタクを楽しんだ。

初めてのライブはWWD大冒険ツアーのTDCHだった。
年上のヲタクの人たちと一緒に車で朝っぱらから現地に向かい、物販に並んだ。開場まですごい時間があったと思うが、その間はいろいろな人と話したりコスをしている人を眺めたりとにかく楽しかったなあという思い出が残っている。
いよいよ開演、となったときに隣にいたりさ推しの人が「もしかしたらORANGE RIUMやるかもしれないから」とオレンジのサイリウムをくれたのも懐かしい。確かその通りにやった気がする。
ライブはもう楽しいと感動でいっぱいであっという間に終わった。本当にでんぱ組.incって存在したんだ!ピンキーかわいい!すごい!という気持ちは残っているが、とにかく記憶がない。
その次の日は学校だったが筋肉痛で死んでいた。

当時看護学生だったのもあって課題や実習に追われ忙しく、バイトもできなかったのでお金もなく、現場になかなか行けない日々が続いた。というか、在宅ヲタクになってしまった。
もがちゃんもいた6人時代で行けた現場は、前述したTDCHとラゾーナ川崎のWWDBESTのリリイベだけだった。今思うともっと行けたと思うが、その当時の私は無理だと思い込んでいた。


そして2017年8月6日、Twitterのでんぱ公式のツイートで大きなショックを受ける。
「最上もが脱退」
頭を思いっきり殴られたようだった。
え、なんで、また6人でライブするって言ってたじゃん、全然行けてないのに。
余りの落ち込みように学校の友達から心配のLINEがすごい来たことを覚えている。
もがちゃんは推しのピンキーの唯一の同期だったし、何よりもがピンの絡みが好きだったので本当にショックだった。しかもそのことについてピンキーは言及することがなかったのもショックだった。


2017年12月30日にでんぱが再始動、大阪城ホールでライブをすることを知り、何がなんでも行かなければいけないと思った。もがちゃんはいないけれど、5人でまた頑張るでんぱ組.incを見たいと思ったからだ。また、もう行かないで後悔したくないと思った。

チケットが当たり、初めての遠征をした。夜行バスに乗るのも親なしや修学旅行以外で知らない土地に行くのも初めてだった。そんな初めてだらけの経験に浮かれていた私にまたまた大きな衝撃が走る。

でんぱ組.incに新メンバーが加入…?
朝から物販に並んでいたが、並んでいる人ほとんどの人がこの話題でザワザワしていたと思う。前に並んでいたもが推しの人も動揺して無理、と言っていた。
私も正直無理だった。5人のでんぱ組.incが見たいのに?なんで?しかもそれをTwitterにリークしたバカがいることも許せなかった。

ライブが始まり、5人が出てきたことにほっとしながら楽しんでいたが、ん?と感じることがあった。
FutureDiverで不自然な間が空いていた。新メンバー加入が現実味を帯びていたことにしんどさを感じながら時間が過ぎていった。
そしてDear Stageへようこそでコートを着た2人が出てきた。あー本当に新メンバーが入るんだ、もう私の好きだったでんぱ組.incはいなくなったんだ、と思って見ていた。
曲が終わり、2人が自己紹介をした。ぺろりんもねもちゃんもイラストやグラビアで有名だったため、よく知っていた。
ねもちゃんが「早く皆さんに認めてもらえるように頑張りたい」的なことを泣きながら言うのを聞いて、ちょっと今までの自分を恥じた。とんでもなくアウェイの中出てきてくれたのに、最初から遠ざけてなんになるんだ、と。
その後のギラメタスでんぱスターズ、正直めちゃくちゃ好きな曲調だった。
「転がんのやめたら生ゴミ確定よ」「騙された気で翔んでいらっしゃいな」
いや確かにそうだなと思った。ちょろいヲタクなので。気づいたら帰りの物販で新しいペンライトを買っていた。一緒に見ていた当時の彼氏はねも推しになっていた。


つづく



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