They say it was in India.
憧れの国、インド。
いつからか物騒なニュースを耳にすることが多く、行ってみたいけどしばらく行けないんだろうなぁと思っていた国。
春に結婚する学生時代からの友人が、独身最後の旅に誘ってくれたので、満を持した感じで行ってきました。
決まってからは、とにかくワクワク。
ついに、いよいよ、インドに行っちゃうのね。。
なんて、出発前からかみしめたりなんかしていました。
デリー→ヴァラナシ→ジャイプール→アグラ→デリー
旅程を考えず航空券をとってしまったので、いざ行きたいところを並べると時間がぜんぜん足りずとってもハードなスケジュールに。
本当は各都市もうすこしじっくり滞在したかったけど、
ぎゅうぎゅうの一週間は充実感もたっぷりで非常に楽しかった!
飛行機でデリーに到着してすぐ、インドの洗礼を受けます。
ぼったくりの心配がなく安心だろうと空港から乗ったプリペイドタクシーで、ドライバーがスラム街へ。薄暗いシャッター街、がたがたの狭い道、ぼろぼろの建物、野牛と野犬がうろうろする22時。
ホットシャワーなんて夢のまた夢・・・それ以前に身の危険を感じるわれわれ。
ドン引きしているところにたたみかけるように、「ねえちゃん、今はフェスティバルやし夜中やし、ここらのホテルはみんなもう閉まってるわ。あんたらの泊まるとこも満室やいうてる。ほら電話で話してみ。」というドライバー。
電話を受け取るとホテルのフロントらしき人物が「すいません、うちもう満室やから悪いけど、閉めさしてもらいました。クレジットカードに返金さしてもらいますわ。ドライバーにツーリストセンターへ連れてってもらうよう頼んどいたから、そこへ行って代わりのホテル探してもらえますやろか」。
「は?」と思いながらも、有無を言わさぬ口ぶりに何を言っても無駄だろう、それより今日の宿が必要だ、とそのままツーリストセンターへ。
あっさりスラム街を抜けた車は、えらいながいこと運転し、到着した小さなツーリストセンターの男は今後のわたしたちの旅程をすべて確認しだし、聞いてもいないのにここのホテルはいい悪い、もうこの列車のチケットはとれないからうちで全部手配してあげるなどと、勝手にプランを組まれ高額を提示される。
このあたりからうさんくささはピークに。こちらのムカムカも頂点に。謎の日本人ミナミサンまで現れ頓珍漢なことを言い始める。
「近くのホテルはぜんぶ埋まっているが、かろうじてあいているホテルがあるから連れていってやる」というドライバー。はやくセンターを出たいがここがいったいどこなのかわからないわたしたちはとりあえず車に乗るしかない。そうして連れていかれたホテルでは「お客様、めっちゃラッキーでっせ。最後の最後の一室があいてますわ」とにやにやしながら言うフロントマン。(日本円で16000円ほどを提示されるが、わたしたちが予約していたホテルは二名一泊1400円。そんなにいいホテルにも見えない。)
「高い。もうええから空港へ送り返せ」とドライバーに言うと、それなら空港近くのホテル街へ行くという。「もうええ。一晩ぐらい空港で過ごしたかてかまへん。空港へ行け!」と強く言うと、なんと、スラム街なんてとんでもないそこそこ綺麗(にもはや見える)な安宿街に到着、予約したホテルを発見。
ぜんぶ嘘だったことが判明。
この時点で夜中一時過ぎ。
空港を出てから三時間たっていた。
「マニーマニー」と言ってくるドライバーをガン無視でホテルに入る。
長旅で疲れた土地勘のない外国人をまずスラム街へ連れて行ってビビらせ、予約したホテルは満室ですという電話の人間もグル、たまたま居合わせた日本人もたぶん安心させるための嘘。
高額の旅行プランを組ませ、高いホテルに宿泊させ、ドライバーはあちらこちらでマージンを取るんだろう。
売り飛ばされたりしなくてよかった。(三十路女は臓器も価値無しってか)
というわけで、初日にインドの洗礼を受けたわたしたちは、多少のことでは動じない強い心臓を手に入れ、その後何があっても幸せに感じるのでした。
ナマステイ
ダンニャバード
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