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2時間だけのバカンス

昨日あんなにハッピーだったのに、今日は親戚のハンサムなおじさんが末期だって聞かされた。ここ2、3ヶ月で急に容態が悪化して脳まで転移してるのが分かったみたい。もう最後の抗がん剤治療は終わったらしい…。

最後に病院から特別に許可が出て2時間だけ、家に帰って来れることになったおじさん。

死ぬ前に何がしたい?って娘が聞いたらBBQって答えたらしい。
BBQって、、、素敵すぎない?
もう本人は肉も食べれないけど、BBQ大好きでよくやってたらしい。

感情がぐちゃぐちゃなまま、おじさんの家にいくと、変わり果てたおじさんがストレッチャーにいてみんなに囲まれてた。
痩せ細って別人になってたけど、帽子、時計、サングラスかけてお洒落してた。時計なんてもう腕が細すぎて肘ぐらいまできてたよ。

外では子供たちが肉焼いてて、匂いだけでも嬉しいって笑ってた。
いとこの姉ちゃんの4ヶ月になる赤ちゃんもいたし、おじさんの娘は妊娠7ヶ月。

死を目の前にした人と、人生これからの赤ちゃんと、これから産まれてくる命が一ヶ所にあって、悲しいけどなんかこの空間がすっごい奇跡に感じて不謹慎だけど命に感動してしまった。

いつか死ぬって分かってるけど、こんなに目の前でカウントダウンされたらやっぱり辛いよね。

2時間経って、お見送り。
車に乗ってるおじさん…被ってる帽子をふぃってあげて、最後までカッコよかったよ。

どうかどうか一日でも長く、孫が産まれるまで頑張っておじさん。辛くて痛い思いいっぱいするはずだけど、ごめんだけど耐えて、奇跡が起きて欲しいなぁ。

自分は頑張って生きる。ただそれだけ!

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