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日誌『21_21DESIGN SIGHT』


今日は六本木にある
【21_21DESIGN SIGHT】に足を運んだ。

現在は
「トランスレーションズ展-『わかりあえなさ』をわかりあおう」
という企画展が開催している。
2020年10月16日 (金) - 2021年3月 7日 (日)

生きているだけでも、香りや光などいろんな情報が体に流れ込んでくる。その身体感覚に感情が転じ「なんて気持ちのいい朝なんだろう」と言葉がひとりでに出てきたりする。この時、私たちは目の前に広がる世界そのものの在り方を翻訳していると言える。

入ってすぐ、ディレクター・メッセージに、だいたいこんな感じのことが書いてあったと思う。たしかに。私がよく、海を見て「青い、綺麗だ」と思うのは海の存在を言葉に翻訳している。

日本語と日本語で会話をしていても、そこには翻訳が生じている気がする。相手を理解するために、相手の言葉を飲み込んで、その言葉を自分の中の一番相手にあった意味に書き換えて捉えていく。やっぱり翻訳だ。

セックスはどうだろう。まだ自分のなかで言葉とからだの繋がりが消化しきれていないから、なんともいえないな。





▼ファウンド・イン・トランスレーション
Google翻訳の技術を利用した体験型展示。

「異なる言語同士にも、実はつながりを示す共通て点がある」と研究者たちに示してくれた技術を体感することができる。

らしい。
音や文法ごとに点と線で言葉が描かれる。
ベンチに座って10分ほど眺めていたけれど、私には規則性や共通点なんてわからない。当然だと思うけど。ただただアートとして楽しんだ。そして、即、知り合いの言語学者に企画展のURLとこの写真を送りつける。こういうのは彼の領域なので、お任せ。

元気のいい返事が返ってきたので、気に入ってくれたのかもしれない。本当に行くかはわからないけど楽しんでくれたらいいな。


他にも面白い展示がたくさんあった。

▼密やかな言語の研究所:読唇術 

「植物の葉っぱにも唇がついている?」

植物の気孔(CO2の取り入れ口)の動きを観察して、読唇術や人工知能を用いて葉と意思疎通を図る。

この展示は最高に頭がおかしい(褒め言葉)

▼Translation Zone

「翻訳しきれないもの」の姿が見えてくるだろう。

「炒飯」とは何か。
食べ物の名前は、文字の通り「名詞」である為翻訳が可能である。違う。
中国語の「炒 饭」はマレー語に翻訳すると「Nashi Goreng」だ。しかし、炒飯とナシゴレンが異なる料理であることを、多くの人は知っている。文化のねじれ。
炒飯を例にとり「翻訳」を考える映像作品。30分ほどあるが半分も見なかったのでこの程度しこわからない。でも、帰宅後に個人でネット視聴が可能な工夫があった。お風呂に浸かりながらみようと思う。面白いかどうかは全部観ないとわからないけれど、つまらないものではないのは確かだ。

展示は全部で21。
是非、多くの人に足を運んで「翻訳」を楽しんできて欲しいと思う。言語学者だけでなく、私の数少ない友人にも片っ端からオススメしている。

感想をこうやって文字に起こすことも「翻訳」
読んでくれているあなたも
いま、まさに「翻訳」をしているはず。

あなたにとって翻訳とは?
What is “Translation ” for you?

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