日誌『部活』
今日はバスケットボールをしに母校(高校)へ行く。私は中高とバスケ部だった。下手だけど。
私の母校女子バスケ部はここ数年ほど伝統的にメンバーが少なく、いまは一年と二年合わせて7人しかいない。少しでもバスケを知っている人ならお分かりいただけるだろうが、7人では試合形式の実践練習ができない。(大会には1チームとして出られる)
私の代も7人(途中から6人)だった。
今週、11月7日(土)に新人戦があるらしく それに向けた5対5の実戦練習をするためにお呼ばれされたのだ。
顧問とは、学校の行事運営などのおかげで他の部員より少し関わりが深く仲がいい。先生も本当だったらもっと頼りになる(上手な)OGを呼びたいところだろうが、へらへらとよくお喋りをするのが私なので、まず声をかけられるのも私だ。
声をかけられた私が、同期と自分の先輩後輩に声をかけて試合ができる人数を集める。ちょっと困るのは、先生から声をかけられるのが前日(よくて三日前)なところ。暇人しか集まらない。声をかけられて3/4の確率で出席できる私の暇さがよくわかる。誘うと毎回来てくれる同期が暇なのも、よく理解できた。
最初に呼ばれたのが9月。コロナの影響で遅れた3年生の引退試合前日だった。3年生は1人しかいなかった。
今日で練習に顔を出させていただくのは3度目で、ようやく5分間プレイしてもすこし余裕があるくらいまで身体が回復してきた。スキルは別。下手が回復しても下手だし、不意のパスは受けられない、ほんとうに役に立たなくてごめん。
ただ、今日は連れて行った私以外のOG2人と、先週まで教育実習をしていたOBが優秀だった為、全体としては役に立てたのではないかと思ってる。スキルでは貢献できないけど、人集めなら得意だ。
顧問の先生は、女性体育教師で自称「どんなときでも直球ストレート」な言葉しか発せられない人間。この快活さが私は好きだし、先生の魅力と思うが、受け入れられない人も多い。特に繊細で多感な高校生で先生の怒号を毎日浴びさられても平気な子は少ないと思う。
それに腐らずしっかり向き合っている女バスの後輩たち。ほんとに偉い。
試合前ということもあって、先生は今日もなかなかヒートアップしてた。
クールな2年生に向かって
「あなたは本当に何を考えてるのかわからない。
私の言ってることをわかってるのかわかってないのかもわからない。
わからないときはわからない、できないときはできないって言いなさいよ。
いい子ぶっててきとうなことやられたんじゃ勝てるわけないでしょう。
あたしなんて怒るときは怒る、笑うときは笑う、わかりやすいでしょ、周りの人にとってこんな親切なことないでしょ。
あなたがわかってなかったらチームがうまくいかないんだからもっと表現しなさい。
表現しないなんてつまらないでしょ。」
とお叱りの言葉を飛ばすシーンがあった。
怒られてるのは私じゃないけど、私の心にもグサっときた。
2年生はしっかり者でタフだ。
対して1年生は自由奔放ですぐしょげる。
どちらがいいわけでもないけど、先生にとってはわからないことや気に食わないことがある時にすぐに表情や態度に出る1年生のほうがわかりやすくて指導しやすいのだろう。
私も、わからないことを、なんとなくこなしがちな人間なので、自分をもっと表現する勇気が欲しい。ないものねだりなのはわかっていても、もっとはやく気づいて表現する練習をしておけばよかったと思う。今からでも遅くないのかな。
バスケのことを話しているはず
バスケを教えているはずなのに
ちゃんと一人の人間性をみて指導をする先生に
惚れた。
よわよわだった私の代とは異なり、いまは7人でも強い。話を聞く限り、シード枠を貰っている様子。歯を食いしばってやれば県大会も目指せると、辛口ストレートな先生が言うのだからかなり彼女らの実力を認めているのだろう。(決して本人達を前にしては口にしないけど)
私は技術面についてはなにも役に立たないけど、技術面で役に立つ人間を連れていくことならできる。自分にできないことは、他の人に頼めばいい。今日は特にこのポリシーが活かされた。
後輩達が一試合でも多くバスケができますように。これからも先生に負けませんように。