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S-43 あちらを立てればこちらが立たず
バランスの取れた無難な選択って?
なあちゃん(私のお姉ちゃん)が幼稚園の年長さんの頃のお話しだそうです。
お母さんが参加していたコーラスサークルの次期部長さんになってほしいって突然お母さんが言われたんだって。そんな柄じゃないからとお母さんは断わったんだけど、事のいきさつはこんな感じ:
有力部長候補と言うべき人が二人いました。
Aさんは個性が強すぎて言いたい事を何でもはっきりと言いきってしまうタイプ。
Bさんは明言は避けるけどやっぱり個性が強くて 性格が几帳面で 物事がきっちり進まないと気が済まないタイプ。
しかも困ったことにAさんとBさんは気が合わない。
だからって なぜお母さんに・・・と思うでしょ。それでお母さんは聞いてみたそうです。
『あのそれってつまり 私の性格が あまり個性が強くなくて はっきり物を言わず優柔不断。誰とでもとりあえず合わせる八方美人で やる事が大雑把。ピアノは下手だけどホラならいくらでも吹ける・・と言う事でしょうか?』
『無難な選択だと思うんですよね・・・』って・・・
そこはほらお義理にでも否定すべき所でしょうに。褒められた点は何もないようですね。
そんなこんなでお母さんは部長さんになりました。でもね それからしばらくして ポピー横丁のお家に引っ越すことになったので誰もが納得できるような民主主義的方法で次の部長さんを選出してもらって 仕事も無事バトンタッチできたみたい。
人間同士のお付き合いって難しいんですね。
シバイヌモモみたいに いつもそよ風みたいに爽やかに生きていけばいいのに・・・などと自分で言っておいて何ですが意味はよくわかりません。