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03 いよいよ羽田から台北へ

2月6日 日本はまだ冬 台北は春爛漫!

 当時お父さんは既に台北でお仕事をしていたのでこの街にも詳しくて言葉も日常生活に困ることはなかったみたいです。お母さんはと言うと中国語はわからないし何もかもが初めてだったのでとりあえずお父さんにナビをしてもらって近所の散策をして買い物の仕方をまず覚えました。
 それから間もなくのある日 台北近くの陽明山に出かけました。
春爛漫で台湾桜が満開でとてもきれいだったようです。桜と言っても日本のソメイヨシノとは違って花一輪が大きめのツツジの花くらいあるんです。ヒラヒラハラハラと花びらが舞うように散ることはなくて椿と同じで花ごとボテッと落ちてしまうのです。異国の地で日本の桜のような風情を求めてはいけないかもしれませんね。
 台湾を常夏の国だと思い込んで厚手のコートを持って行かなかったことをこの日お母さんは後悔したようです。意外にもこの陽明山は気温が
9度くらいまで下がりブルブル震えあがることになってしまったのです。 台北に戻ったその日の夜中の事でした。突然バチバチバチという激しい轟音で目覚めたお母さんは何者かに襲撃されたのではないかと怯えたそうです。
 時は旧正月でした。至る所で時間に関係なく こうして爆竹でお祝いをしていたとわかってほっとするやら驚くやら・・・でした。
(今でもそうなのかな?)

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