Ｎｏ7　再会の喜びとお茶タイム

『キャー　モモちゃんとモグモグだ。待ってたのよ　さあ入って入って！』　と大喜びで招き入れるミケでした。久々の再会にオチビさんも交えてみんなでハグハグハグ！　そして・・・
『えっと　それで　私たちを待ってた？　どういうこと？　それにそのドアチャイムは？』
『えっとね　それは話せば長いんだよ・・・まずは座って　お茶にしよう。』ミケとマーチルが慣れた手つきでハーブティーをいれてくれました。
その時になって　初めて私もモグモグも凄く喉が渇いていることに気が付いたんです。

お茶を飲みながら　左門虎家(サモトラケ）のミケとマーチルが話してくれた事を思い切りギュッと縮めるとこんな感じのお話です。

　二人にとって　とても大切で大好きな 左門虎家の（おばあちゃん)
ハルちゃんが体調を崩して倒れてしまったんです。お花が大好きで料理を作るのが大好きでいつも家に友達やご近所さんを呼んでは手作り料理をふるまって　楽しく暮らしていた人です。
すぐに良くなると信じていたのに　なかなか元気になりません。それどころか　おうちの人たちの話では　もしかしたらもう二度と目を開けてお話をすることができないかもしれないと言うのです。
おうちの人たちも悲しんだけれど　ミケやマーチルはもっともっと悲しかったのです。ハルちゃんのベッドの脇で思い切り泣きました。

　その夜のことでした。ミケとマーチルは同じ夢を見たのです。花の国の女王様が出てきて　バラの花が大好きだったハルちゃんの為に何かお手伝いがしたいと言ってくれたのです。