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12 美しい羽のハープ奏者

コオロギ み~つけた

『あ~見つかっちゃった。
ボクはコオロギ。昆虫の羽はどれもキレイだけど、コオロギの羽って 何て言うか楽器のハープみたいな感じなんだよ。ステキな模様もそうだけど こすり合わせるだけであんなにいい音がでるんだから ホント スゴイと思うよ。そこが好きだって言ったらね おじさんがこんな風に みんなによく見えるように そして自慢できるように特別に作ってくれたんだよ。』
 羽がキレイという言葉に反応したのかアゲハが言いました。『うん確かにキレイだよね。でも えっと ちょっと言いにくいんだけど ゴキブリにも似ているよね。』
アゲハが何だかひどいことを言ってるような気がしてマークンはちょっとハラハラしました。でもそんな言葉を気にする風もなくコオロギが答えました。
『ああ 確かにそうかもね。日本には50種類くらいのゴキブリがいるらしいけど そのほとんどは森林で暮らしていてね、カブトムシやクワガタ達と同じで樹液を吸ってたりするんだよ。羽はかなりツヤツヤ光っていてカッコいいよ。
 家の中で見かける嫌われ物のゴキブリは昔から日本にいたわけじゃなくて外来種なんだって。チャバネゴキブリとか クロゴキブリとかね。』
『へえ そうなんだ。』
みんな驚きをもってコオロギ君の話を聞きました。

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