14 雲を縁取るsilver lining!
世の中 悪い事ばっかりじゃないよ きっと
思い切り羽を伸ばすこともできず 唯一出来た事がただ足踏みをすることくらいだったのだとしたら これ以上ひどい生活はありません。
しばらくしてガーコはある家族に引き取られ そしてそこから又別の家族のもとに引き渡されたようです。そこで実際にどんな生活をしていたのかはわかりませんが推測なら容易にできます。
例えばですけれど;
鳥かごに押し込められていたガーコは攻撃的になるばかりで誰にもなつこうとしなかったのではないか。そうなると家人はしだいにガーコのことを気遣うこともなくなり 鳥かごは不衛生になり 栄養も野菜も不足して 日光浴もない運動不足の日々が続いたのではないか。
そんな時鳥かごの中で足をくじいてしまい擦り傷もできて、それがもとで傷口が腫れて熱も出て身体がすっかり衰弱しきってしまった。身体の衰弱というより 心が折れてしまったことの方が打撃は大きかったと思いますけれど。
病気になってぐったりしているアヒルは家人にとっては疎ましい存在でしかなく とうとうあるクリスマスの夜 その家から遠く離れた場所に捨てられてしまった・・・・というのが私の推測です。
でもこれがあの雪がちらちらと舞う聖夜の ガーコとイクラとの出会いにつながったわけですから
・・・・つらい事の後には きっと何かいい事が待っていると
信じてもいいですよね・・・・