第11話　あの大きな手袋の持ち主って・・・？

お絵描き好きなエキアカートってどんな人?

行方不明になっているという　絵を描くことの好きな夢の国の住人エキアカートがホントにあの大きな大きな手袋の持ち主なのでしょうか？
夢の国の住人が　夢の世界とこちらの子どもの世界とを自由に行き来するにはパスポートのような物が必要なのです。それが何かはそれぞれ人によって違うようです。
エキアカートの場合は手袋でした。（ここで訂正が必要なことがわかりました。手袋だと思っていたのは実は耳当てだったのです。どれだけ大きな耳をしているのでしょう。）
　ミノリョンとマギーナは大きな耳当てをもう一度ゆっくり隅から隅まで調べなおしてみることにしました。何か手がかりが見つかるかもしれませんからね。
・・・そして聞こえたのです　助けを求める小さな声が・・・
　とうとう見つけましたよ耳当ての持ち主を。でも何ということでしょう　それはアリンコ程の大きさしかありません。
　エキアカートの話は次のような物でした。
夢の世界からこちらに来て　あれこれスケッチしていたら時間の経つのを忘れてしまって　気づいた時にはもう手遅れでした。持っていた耳当ては　その時いきなりとてつもなく大きくなってしまい　自分の姿は逆に誰にも見えないくらい小さくなってしまいました。これでは耳当てをはめることもできません。夢の国に帰ることができず　どうしようもなくなって途方に暮れていたというのです。
『どうしたらいいんだろう　このエキアカートを夢の国に戻してあげたいね・・・そうだ　ブルーオーキッドを呼び出そう。背中に乗せてもらえば何とかなるよね。』　
『そうだね　ミノリョン　もうおまじないの方法は分かっているね。』
『うん　大丈夫　わかってるよ！』