第4話 ウスバネの精の国へ
夢食い虫・・・に注意!
ウスバネの精の国はどこか昆虫に似た住人の世界のようです。この国の女王様に会いました。とても美しい羽とウィンドチャイムを奏でるような 透き通った歌声の持ち主でした。そして女王様の話し方は 囁くような歌うような不思議なメロディーを持っています。
女王様が言いました。
『この国の住人は そもそも身体がそんなには大きくはありませんから 大きな手も持っていません。訪ねてみるとしたら隣りの森の精の国でしょうか。あそこなら身体の小さい人から大きな人まで様々です。是非行ってごらんなさい。』
そう言われてミノリョンとマギーナは すぐ目の前に見える 森の精の国に行ってみることにしました。
ところが女王様とお別れして間もなくのことでした。何か小さな物がブーンと羽音を立てながらやってきたかと思ったらミノリョンの頭のあたりを飛び始めたのです。
二人は怖いと思い急いで駆けだしました。でも遅かったようです。森の精の国と思われる深い木々の間に飛び込んだ時 ミノリョンが意識を失って倒れてしまったのです。マギーナがいくら呼びかけても目をさましてくれません。”夢食い虫”に襲われてしまったのでしょうか。
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