S-10 まるで人生のような・・・
“オキナグサ”の成長
お花はその大きさも色も形も様々で どれもとてもきれいですね。
オキナグサと言うのがありますね。紫色や赤とか青色の花で白いケバケバがあります。ずっと下を向いている花です。これは昔から日本にあるオキナグサで、大きくなるにつれて だんだん頭をもたげて、真っ白な種をつけた時はタンポポの綿毛みたいです。それにまっすぐ上を向いていてとても立派です。地味ですけど。
この花を見ているといつも思うんです、これはちょっと前までの日本人のような花なんだと。
若い頃は下を向いて まわりの人には逆らわず、年上の人のいうことを良く聞いて人生について学ぶんです。それが年をとるにつれて身なりも立派になって態度も立派になって最後はすくっと上を向きます。
ところが外来種とかいう外国から来たオキナグサはちょっと偉そうで 最初から上を向いています。これは今風の若い日本人のような花です。年齢に関係なく言うべき事は言う。そしてやるべきこともやる。時にはまわりがワッと驚くほどしっかりした態度をとることもあります。
まあ どんな風に成長しようと どっちも好きですよ 私は。
『モモ この辺にあった オキナグサ知らない? 絶えちゃったのかな。モモの手の届きそうな場所だから危険地帯よね、このあたりは。』
えっと~ そのあたりで、かなり真剣に穴掘りをしたかな? 確かモグモグ達の気配がしたような気がして・・・
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