04 アジサイの裏側には不思議な世界が・・・
どこまでも続く銀色の道を進む
『まあ何ということでしょう。
さあ早くその子を私の背中に載せてちょうだい。病院に運ばなくちゃ。あなた達もついていらっしゃいな。コンコン一人じゃ心細いでしょうからね。』
お兄ちゃんもナーチャンも もう少しも怖くありませんでした。だからコンコンを背中に載せたカタツムリの看護師さんに安心してついて行くことにしたのです。
アジサイの裏側にはクネクネと曲がった不思議な道が続いています。歩く必要はありません。自動で進む銀色の歩道になっています。その歩道の両側には色とりどりの花や草木が茂っていて、青や赤や金色のチョウチョや鳥が飛び交っています。