四国八十八ヵ所遍路の旅【写真は友達から送られた環天頂アーク(天頂環)】
黛まどかさん(俳人)の講演会にて
四国八十八ヵ所を巡る歩き遍路の旅が終わったようです。
すごいですね
四国八十八ヵ所を巡る歩き遍路の旅1400キロだけでもスゴイのに サンティアゴ巡礼道800キロを終えてるし 釜山~ソウルまでの500キロも終えてます。
四国八十八ヵ所を一挙に巡るとなると40日くらいはかかるようですね。道々ボランティアの方達から提供されるサービスと言えば
トン汁あり、お風呂あり、お洗濯もあって 心のこもったおもてなしに感激したそうです。時にはトラックのドライバーさんからジュースの差し入れがあったり・・・いいですね こういうの・・・
驚いたのは 今お遍路さんをしている人の8割くらいが外国人だと言う事実。テント持参の方もいらっしゃるようです。
サンティアゴ巡礼道800キロに挑戦した時のお話で驚いたこ事があります。
黛さんは仕事がら巡礼道に咲く花に心を奪われたり 木陰を作ってくれる木立の脇に立って景色を眺めて自然の作り出す美しさに心を打たれたりしながら俳句を作りました。
ところがそんな彼女の姿を見ていた キリスト教徒の巡礼者の一人が
『あなたのやっていることは本当の巡礼ではない!』ときっぱりと言い放ったらしいのです。意味がわからずあれこれ話して漸く相手の言っている意味がわかりました。
サンティアゴ巡礼者はひとたび 巡礼を始めたら 1分1秒も無駄にせずに とにかくなるべく早くに目的地に到達する事こそが 神への忠誠の証のようです。その辺をキョロキョロして歩き回る等はもっての外。結局この方とは最後まで意見は平行線のままだったようです。
スペインの巡礼道はオリーブ畑がずっと果てしなく続くような 変化に乏しい道のようです。それに比べて四国八十八ヵ所は起伏に富んだ実に美しい景色あり お遍路転がしと呼ばれる難所あり・・・
黛さんのお知り合いでサンティアゴ巡礼と四国八十八ヵ所お遍路の両方を経験しているフランス人に この二つの違いについて聞くとこういう答えがあったそうです。うろ覚えなので 言葉は少し違っているかもしれませんが・・・
『キリスト教的サンティアゴ巡礼は 直線的時間と平面的空間の延長上にある。
四国八十八ヵ所巡礼は 高い山登りのような物で もっと多様な時空を生きる どちらかと言えば立体的な構造を持つ宗教感からできている。』
お遍路さん いつかやってみたくなりました。