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24 真夜中に何かがやってくる?

いつも同じ時間2時44分・・・

『おや キャンディーさん 花火大会以来ですね。』
コスモスのトンネルを通り抜けてやってきたキャンディーはあまり顔色がよくありません。顔色と言ってもいつもの白黒の柄ですけど何となく元気がなさそうな感じです。飼い主さんの体調がよくないとか。
『わたし達ネコ族は夜動き回ることが多いの。自分の決めた時間にいつもと同じ道をたどって散歩するのよ。』
『アッ それは犬族も同じですよ。まあ散歩時間については散歩当番の都合でけっこう変更されちゃうことが多いですけどね。』
『夜の散歩の場合大切な決まり事があって 飼い主さんの寝ている間にそっと抜け出すのよ。でも飼い主さんたら最近夜中に目を覚ますことが多くなってしまってそれで困っているの。いつもの夜の散歩が思うようにできないから。』
『飼い主さんは夜中に目を覚まして何をするの?』
『別に何をするわけでもないわ。ある時間になると突然目を覚ましてその後しばらくはどうしても眠れないみたい。』
『ある時間って それはいつ頃のことなの。』
『2時44分って言ってたかしら。』
2時44分と言うのがどういう時間のことなのかはよくわからないけど真夜中であることは確かなようです。
『キャンディーさんのおうちにセンサーライトってある?』
『あるわよ 玄関前と廊下に。それがどうかしたの?』
『毎晩誰かが飼い主さんを訪ねてきているんじゃないかな。そのライトを見張っていたら正体がわかるかもしれないですよ。』
『そんなに遅い時間帯に誰かが訪ねて来たことなんて一度もなかったわ。確かに今までは・・・でも今は・・・・?』


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