父の七回忌と草刈り

GWは父の七回忌があった。
コロナの関係で親戚の方々も遠慮させて頂き少ない人数で行った。
無事に終わり母と妹二人で安堵した。
なぜかその日は、ゆったりと時間が流れていった。

朝は四時半ぐらいに起きて準備をしていった。
母は父の弟が好きな鯖寿司やぜんまいを炊いたりしていた。
掃除は、前日に実家に帰って母と妹と拭き掃除を念入りにしていた。
お客様が来られたらお茶を運んだり、和尚さんにお経をしてもらい、皆、それぞれ離れた場所で昼食を食べた。

皆で思い出話や現在の話をして、父の七回忌は無事に終わった。



私の実家は過疎化が進み、母が若いほうだ。
子供は一人もいない。
若い夫婦も勿論いない。
凄く不便な所で、働く所もなく若い人達は皆出ていったのだ。
しばらく住んでいても、子供が一人もいないという状況で出ていかれた方々も数件ある。
それぐらい田舎だ。


父がいなくなってから、母は一人で住んでいる。
広大な土地に人も少なく、男の人の中で組長をしたり、ホームヘルパーの仕事をしながら農業をしている。
母は根か凄く明るく人当たりが良い。
文句を言わず置かれた場所で咲いている花のように、今の自分を受け入れて前に進んでいる。
私は純粋で素直で前向きで頑張りやで人の良いところを見る心の綺麗な母の子供で感謝している。
母は小さい頃から厳格な父の後ろで、父をたてながら支えてきた。
父は商売をしていたので人を見たら疑えとか、お金は汚いとか、あたしによく言っていた。
まだ幼い私は父の言葉が非常に嫌いだった。
私の事を心配してだと思うが嫌悪感しかなかった。
そんな父をフォローしてくれていたのが母だ。
母は感謝することの大切さを沢山伝えてくれ、私はその気持ちを常にもてれるようにしてくれた事に感謝している。


父が亡くなった後、次女が草刈り機で大量の草をかってくれている。
次女は結婚はしておらず、ニュージーランドに昨年行く予定だったが、コロナの影響で行けなくった。
今年の7月にカナダ行きが決まっている。
無事に行けて次女がカナダで楽しく過ごせるのを願っている。


坂の上の一軒家。
そして周りが山という環境で、金網のネットや電気柵をしていても鹿はやってくる。
母は金網のネットを自分で劣化している所をなおしている。
ネットの近くは草刈機でかれないので、手でカマで草をかっていく。


草刈機は私がおっちょこちょいで、ガンガンやっていくタイプなので母と妹からとめられている。
もし何かあって指が飛んだり、足を切ってしまう心配があるそうだ。


父の七回忌の次の日にお墓参りへ行き、GW中は妹が草刈機で草をかり、私は手でネットの所の草をかっていった。

三女の子供はまだ三才なので、三女は家の事をしてくれ、母はホームヘルパーの仕事に行ってた。
私の主人はGW中は仕事で、三女の旦那様休みで実家にいたがキャンプにはまっているので、実家の山に落ちている枝をとりに行ったり、父が残してた木を切ったりし、自分のキャンプ用の木を準備していた。
妹は草刈をしてくれたらいいのに~と怒っていたが、母は妹の旦那様のキャンプの趣味が出来て良かったねと言ってた。


1日早く妹達家族は帰り、私達親子はGWは実家で過ごした。
外仕事をしていると子供二人が洗濯物をたたんでくれたりして助かった。
子供なりに自分ができる事をしてくれたんだなと思って嬉しかった。
改めて。
父の七回忌も終わり、長女として出来る限り実家に帰って母の手伝いをしようと思いました。


そして実家から家に帰る道中。
鹿二匹、いたち一匹、狐二匹出会った。
さすが!!!田舎だ(笑)



ここまで読んで頂き有り難う御座います🥰