「 夏提灯の繭 」
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「巷(チマタ)何してるの、?」
「写真を見ながら海の絵を描いてる」
「マユみたいなのは何、?」
「蛭ノ月」
「昼の月、ね、」
「1990年4月1日10時23分の月」
「綺麗だね、」
「綺麗だった。」
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「鞠の日に」
また電話が鳴った。
石垣島から帰ってきた新婚の知人から昼食の招待だった。
あの日は、桜が雨で
ほぼ
散り終ろうとしている頃だった。空は青く、天に昇る風が吹いていた。
お邪魔させて頂いた家は、木調の綺麗な、良い住まいだった。お気に入りの店で準備した手土産にはとても喜んでくれた。だが、少し、目が暗かった。そこには触れず、125ページの本を片手に、とりとめのない雑談をした。
会話の中で、知人はこんな話をした。「絶対ガスより、電気がいい、掃除がしやすいよ。」かつて彼は大声でガスを肯定したことがある。ガスの火と、おしゃれなライティングをして、誰にも気づかれないように火で料理をするのが好きらしい。その話をすると、なぜだが軽蔑の目を一瞬していたが、マユを掻きながら笑ってごまかしていた。
「そうだ、また一緒に港へ行こうよ」
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岡の上から
港 を見ると、
灯台が道を示している、
光の先は、
まだ見えていない、
近くの棚田では、
蛙が泣いている、
電灯には、
蛾が回っている、
目を閉じると、
残像が残った、
月は、
怒っても笑ってもいない、
星は、
鼓動をきらめかせている、
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「天の虫」と書いて「蚕(カイコ)」
蛾(ガ)、昆虫としても最高位の名(漢字)だなあと思う。
絹の糸を作る為に家畜化された昆虫らしい。蜘蛛の糸、もそうだが虫の糸はすごい。養蚕は少なくとも5000年の歴史があるとのこと。他にも家畜化された昆虫はいるのだろうか?
「シルクロード」は「蛾の道」だと思うと、多少、蛾に対する意識が変わってくる。
暖かくなり、夜電灯をつけたまま窓を開けると蛾が入ってくるようになる。蝙蝠や鴉が都会にいるように、どこにでもいる。大きいものも小さいものもいる。しかし
繭
(mayu)を見たことがなければ絹になるとは全く想像できない。昆虫は未知だ。野性ではもういないらしいが、似たような蛾はいるのだろうか?
ふと、
何かの映画に、
電灯に蛾が回るシーンがあったなと、
思い出される。
夏祭りの提灯に蛾が飛ぶシーンも、
わるくない。
風情を感じる昆虫に、
「蛍」と「蛾」を入れてみるのも、
ありかもしれない・・・
▼下記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( *´艸`)
カイコ(蚕、学名:Bombyx mori)はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科に属する昆虫の一種。和名はカイコガとされる場合もカイコとされる場合もある。カイコガと呼ばれる場合も、幼虫はカイコと呼ばれることが多い。幼虫はクワ(桑)の葉を食べて育ち、糸を分泌して
繭
をつくりその中で蛹に変態する。この糸を人間が繊維素材として利用したものが絹である。
家畜化された昆虫
カイコは絹の生産(養蚕)のためにクワコを家畜化した昆虫であり、野生動物としては生息しない。そのため家蚕(かさん)とも呼ばれる。また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、人間による管理なしでは生きることができない[1]。カイコを野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さないまま餓死したり、体色が目立つ白であるためにすぐに捕食されたり、腹脚の把握力が弱いため容易に落下したりして、すぐに死 んでしまう。成虫も翅はあるが、体が大きいことや飛翔に必要な筋肉が退化していることなどにより、羽ばたくことはできるが飛ぶことはほぼできない[2]。他に家畜化されている昆虫としては、セイヨウミツバチ(養蜂)、コオロギ(食用)、ナミテントウ(天敵製剤)などがある。
地方名
20世紀の調査では、カイコを意味する方言(地方名)には主に次のような例があった[3]。
いちとい - 滋賀県(「第一眠」をも意味する)
うすま - 新潟県越後地方
おしなもんさま - 富山県
おしろさん(御白様) - 山梨県
おぼこ、おぼこさま - 山梨県南巨摩郡
きんこ - 陸奥国
こごじょ、こごじょさま - 富山県
こもぜ - 京都府与謝郡
起源
養蚕は少なくとも5000年の歴史を持つ[4]。中国の伝説によれば黄帝の后・西陵氏が、庭で繭を作る昆虫を見つけ、黄帝にねだって飼い始めたと言われる。カイコの祖先は東アジアに生息するクワコ (Bombyx mandarina) であり、中国大陸で家畜化されたというのが有力な説である[5][2]。カイコとクワコは近縁だが別種とされる。これらの交雑種は生殖能力を持ち、飼育環境下で生存・繁殖できることが知られているが、野生状態での交雑種が見つかった記録はない[2]。一方でクワコはカイコとは習性がかなり異なり、夜行性で活発に行動し[6]、また群生することが無い。これを飼育して絹糸を取ることは可能ではあるが、大変であり[7]、むしろ科においてカイコとは異なる昆虫であるヤママユの方が、絹糸を取るために利用される。しかし5000年以上前の人間が、どのようにしてクワコを飼い慣らしてカイコを誕生させたかは、現在まで完全には解明されていない。そのため、カイコの祖先はクワコとは近縁だが別種の、現代人にとって未知の昆虫ではないかという風説[8]が流布している。しかし、ミトコンドリアDNAの情報[9][10][11][12][13]や全ゲノム情報[14][15]を元に系統樹を作成すると、カイコはクワコのクレード(分岐群)の一部に収まるため、この仮説は支持されない。
生育過程
完全変態の昆虫である。孵化したての1齢幼虫は、黒色で疎らな毛に覆われるため「毛蚕」(けご)と呼ばれ、また、アリのようであるため「蟻蚕」(ぎさん)とも呼ばれる。桑の葉を食べて成長し、十数時間程度の「眠」(脱皮の準備期間にあたる活動停止期)を経て脱皮する。2齢以降の脱皮後も毛はあるが、体が大きくなる割に、毛はあまり育たないのでイモムシ様の虫となり、幼虫の体色や模様は品種によって様々であるが、通常は白く、頭部に眼状紋が入る。幼虫の白い体色が天敵に発見されやすいこともあって(逆に言えば、見失っても飼育者である人間の目には留まり易い)、幼虫は自然下では生育できない。また2齢幼虫になる頃に毛が目立たなくなるのを昔の養蚕家は「毛をふるいおとす」と考え、毛ぶるいと表現した。
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