キュンパスで、移動距離がおかしい飲み比べ旅「仙台→福島→会津若松の酒蔵」
3月上旬に個人的な5連休がありまして、日本酒へ全振りしてきた、一日の記録です。
12月に、夏子の酒の影響で越後湯沢へ行ってからちょっとスピード感バグってます。
これが、謎の行動力を持つヲタクのハマり方だ!
▼夢の5連休スケジュール
1日目:アンテナショップなど6軒巡る
2日目:仙台、福島で飲み比べ(今ここ)
3日目:新潟、群馬、長野で飲み比べ(次回)
4日目:日本酒検定の勉強
5日目:昼は日本酒検定3級の試験、夜はつばきファクトリーのライブ
キュンパスは、お得がすぎる!
ちょうど、キュンパス利用可能期間だったので、移動距離がメチャクチャな飲み比べ旅が実現しました。
正規料金だと26,000円くらいする旅が、10,000円です。
助かる!
やろうと思えば、もっと元を取れるのでしょう。
こんな贅沢楽しすぎるので、また閑散期対策で似たパス企画をやってくださいJR東日本様。
※キュンパスとは、雑に言うと、2/14~3/14まで、平日限定の乗り放題パスです。さらに、特急や新幹線の指定席は2回まで利用可能。春休み前の時期、少しでも空気を運ばず、座席を埋めるための施策と思われます。
正式名称は、「旅せよ平日!JR東日本たびキュン 早割パス」というものです。
「快適こまち座席」に乗って仙台へ
まず、キュンパスで使える指定席パワー2回の内、1回を初手で使います。
一人でゆっくりしたかったので、はやぶさ(仙台まで1時間半)ではなくやまびこ(仙台まで2時間)を選び、更にくっついている赤い新幹線「こまち」で指定席を選びました。
通常の新幹線より幅が小さいからシートが2列+2列なんですが、実際に座る座席のシート幅だけ言えば、初音ミクの色した「はやぶさ」より、「こまち」のほうが広いんです。
ゆとりがあって、電源もついてて、素晴らしい。
トイレにも行きやすい。
こまち座席は、なぜか圧倒的に予約が空いていて隣に誰か座る確率が低いです。※わたくし調べ
窓側で、ぼーっと景色眺めたいし、隣に誰もいないのが理想です。
変な写真も気兼ねなく撮れるし。
※ちなみに、予約した座席は何度でも変えられますが、キュンパスだと駅での発券必要です。
そのへん、JR東海と違って手間ではあります。
11時頃、仙台駅につきました。
隣に誰も乗らないまま、到着時間が多少遅れたものの、日本酒検定の教科書を一回読んで寝たらもう仙台。
去年、8月のライブ遠征以来です。
トイレを済ませて、向かうは、改札からすぐという酒屋さんの角打ちです。
今回、アルコール摂取しますので、割と水は多めに摂取、トイレも行きがちなスタイルで旅をします。
仙台で、プレミアムな飲み比べを堪能
店内には、お酒がずらりと並びます。
新幹線内でも飲めるような小瓶タイプや、酒器、おつまみまで。
奥の方に、角打ちスペースがあります。
メニューたくさん書いてある、どれにしよう…ちょっと良さそうな飲み比べに決めます。
都内のアンテナショップ飲み比べしてから、完全に角打ちへ踏み出す勇気がつき、経験が力になっています。
現場の経験って、大事なんだな。
店員さんに声をかけて、写真撮るの忘れたけど、タコの燻製みたいなおつまみと、ホタテの小さいかまぼこも買いました。
練り物って塩分強いのは承知しているものの、小さいんで!一口なんで!と自分に言い訳し、間違いないかまぼこを買いました。美味しかった。
11:08くらいから初めます。
先客誰もいなくて、そのうち女子一名がやってきました。
お燗を頼んでたので、好きじゃなきゃ絶対燗にしないでしょうから、日本酒仲間だと勝手に思えて、嬉しかったです。
平日の昼前から飲む、良いものですね。
香華やか飲み比べ:1,500円(50mlずつ)
カウンター立ち飲みスタイルで、5,6人も入れば埋まりそうな感じ。
真鶴 純米大吟醸 生原酒 おりがらみ
香り華やかって言うけど、いうほど香らない気が…冷えてるから?
おりがらみっていうのは、日本酒になる前段階の醪を絞った後、液体中に残る固形成分をおりっていうんですけど、旨味が多いらしいです。
おりを、少しだけ混ぜたものって意味で、だから薄く濁っている見た目です。
ビリビリ感少し感じて、結果アルコール感ある。
旨味甘み強いけど、酸味があるので、すっと飲めます。
ラベル見たら、精米歩合38%ですって!贅沢ゥ!
玄米から62%の部分は、お酒の原料にせず、削っているんです。
最近の見比べしたものの中では、ダントツに米を磨いちまってる系。
削ってひと粒が小さくなったお米をたくさん使って作るから、価格が高くなるしかないと思われます。
ゆえにプレミアムなんでしょう。
飲めてよかった。
勝山 純米吟醸 レイサファイア
店員さんから「メロンの一番美味しいところの味がしますよ」と、言われまして、飲んでみたら確かに!てか、ホントあっっまい!
いい匂いもする。
上質すぎるだろこの子、気高い感じです。
原材料見たらひとめぼれって、酒蔵好適米じゃない食用米で作っているんですね。
やーなんか、こんなんやばいと思います。
めっちゃウマあまい水。
アルコール度12度と低いので、デザートに近いと言いますか、ラム酒的存在です、もう。
バニラアイスにかけたら、美味しいかもしれないです。
安めのバニラアイスやプリンにラム酒かけたら、めっちゃ美味しくなりますので、これかけたら香り高く、あまうまになりそう。
綿屋 純米大吟醸 雄町 3年熟成
雄町だ!雄町だ!(岡山で誕生した酒造る好適米)
岡山のアンテナショップで飲んだの備前幻の雄町米のやつ、めっちゃ美味しくて、飲んだ瞬間好きだったから、なんだか雄町米にときめく。
日本酒づくりはテクニックもあるので、教科書通り酒造好適米の種類によってこの米使うからこの香り、この味わい…という風にスパッと定まらないし、まだ私はそこまでわからないんですけれども、原料の米と酵母の種類はチェックしてゆきたいポイントです。
だから、ラベル読むのも好きです。
そこから、味を妄想し、実際飲んでこれがこうなるのか!と情報と味わいを照合するのが楽しい。
色はうっすーーい黄色みがある。
旨味がものすっっごいけど、思いの外すっきりめ。うま。
熟成してまろやかになっているのか、アルコール感を強く感じない。
熟成すると変わるんだろうな、全然まだわかんないけど、アルコール15度あってもこんなに感じにくいというか、気にならないってすごい。
熟成酒とか目覚めたらヤバそう。深そう。
飲んだ後、後味はすーっとなくなる。
↑のメモ、読み返して気づきました。
全体的に、あんまり香り嗅げてない。
カウンターに、精米したお米が並んでいます。
こんなに小さく…
山田錦さんの心白(米の中心の白濁した部分)めっちゃ見えてる!!
日本酒検定3級の教科書で見たやつだ!
酒蔵見学は会津若松で少し遠いため、ちゃちゃっとお土産を見て、サクッと仙台をサヨナラします。
ちなみに、コスパ重視で東北の地酒を試飲したい場合、選べるのは少ないけどこちらが安いです。
サーバ型のす自販機で、一杯100円!
▼参考URL
(公式じゃないですが地域メディアっぽい)
新幹線の改札に入ったら、驚きました。
改札内のNewDays 日本酒一杯から買える!
ネットニュースで、生ビールサーバがあるNewDaysがあるのは存じておりましたが、日本酒サーバもあるなんて、最高じゃん。
去年一昨年と、ライブ遠征で何度かここ来てたけど、もしかして以前から実施されていたかもしれませんが、やっと目に入りました。
このまま新幹線乗れるし、見た感じ1合はなさそう。
私みたいなやつには、ちょうどいいやつ。
だけど、今はスルーします。
4月にモーニング娘。'24のライブ遠征で来るから、その帰りに利用しよう。
やった、楽しみができた!
そんなこんなで、12時過ぎに福島駅へ到着。
ここは東北。
日が暮れればきっと寒くなるだろうし、15時の酒蔵見学に間に合いたかったので、ここでのんびりできる時間は約30分程度。
めちゃくちゃ早歩きで、飲み比べ出来る場所へ向かいます。
福島で、嬉しいコスパ最強3種飲み比べ
目指すは、福島県観光物産館です。
駅から徒歩3分くらい。
入って、右奥の方にイートインスペースが。
食券は、福島のアンテナショップと同じタッチパネルでした。
こちらは、6種類の中から3種類選べて500円です。
東京にある福島のアンテナショップと同じ、優しい価格。
やはり福島は、コスパが最強…!
味わいのある器に入っていて、サービスで、饅頭がついてきました。
饅頭は、普段買わないし食べないけど、今日は肝臓のエネルギー源として、炭水化物がありがたいです。
感想メモ
大七 純米生酛 生詰め
香りが強めで、旨辛の個性あり。
ぬる燗したら、もっとふくらむんじゃないでしょうか。
熱燗だと、私には強すぎると感じそうな個性。
生酛仕込みがあまりないので選んでしまったけど、昨日福島のアンテナショップで飲んだのを忘れてあました。まあいいか。
天明 中取り弐号 おりがらみ純米
すっきりめ。
おりからんでる???全然透明に見えます。
あんまり、おりがわからない。
甘みもあるけど酸味感じて、たしかにライトな味わい。
後味がじんわり美味しいので、いろんな食べ物に合いそう。
會津宮泉 山酒4号 うすにごり
舌がビリビリする。
若い感じで、甘みもスッキリ。
うまい。
飲み込むと、ずーんとアルコール感じます。
おつまみ
たくあんしそ巻、ソフトかまぼこ、うんまい。
たくあんの塩分効くな…でもこの量だから許そう。
食べ終わり、特にお土産見る余裕もなく、また早歩きで、福島駅へ戻ります。
12:52発に乗り遅れたら、次は1時間後だからです!
乗り込んだ自由席はガラ空きで、トイレ行って、外の景色をぼーっと見ていたら、郡山駅に着きました。
ぼーっとするっていいな。
ここからは、普通の電車で会津若松駅へ。
暖かい日差しの中、クロスシートが旅っぽくて、寝ていたら着いていました。
念の為トイレ行って、14:35くらいに。
バスで行こうかと思ったけど、初見ではバス停がわからず、難しかったので歩きます。
Googleマップだと徒歩25分と出るところ、得意の早歩きで15時開始に間に合わせましょう。
結果15分くらい歩いて、着きました。
末廣酒造さんで、楽しい酒蔵見学
目的地はこちら、末廣酒造さん!
福島のアンテナショップのお姉さんから、予約無しで酒蔵見学ができるとおすすめ情報を伺ったので、来てみました。
息切れしながら座って待っていると、15時の回は、私ともう1人いて、計2名のみでの開催でした。
お姉さんに従って、説明を聞きます。
まずは、この蔵の概要、現代の酒造りの方法、米について。
勉強したやつだー!って思いながら聞いていて、ホントはちょいちょい質問とかしたかったけど、説明を規定の流れ通りに進めますよ、という感じが強かったので、余計な質問せず「へ~~」と、生徒役に徹しました。
これ、日本酒検定3級の教科書で見たやつ。
教科書で、山田錦は穂が長い、とあったけどほんとに長い。
歴史を変えた山廃を学ぶ
続いては、昔の日本酒づくりの展示です。
山廃の補足
明治時代までは、日本酒づくりの工程で酒蔵内の乳酸菌を取り込み、蒸米をすり潰してお米を溶かすっていう部分がありました。
この工程の期間になると、朝も夜も問わず手作業で行うのが大変でした。
実際に、この建物内には、担当者たちが寝泊まりするお部屋が残っているそうです。
交代交代で行っていても、マンパワーですから、大変なことに変わりはありません。
ブラックすぎるぜ!重労働しなくても同じ効果が得られる方法はないのか?と、いう方法を求めて実験をしたのが、この末廣酒造さんということです。
その後、山卸という大変な作業をしなくても、乳酸を添加することで、お米を溶かし、同様の効果が得られることを見つけます。
山卸を廃止したので、山廃(やまはい)です。
教科書によれば、日本酒全体の90%はこの昔ながらの方法で作られいていません。残りの10%が生酛系酒母で、内、生酛仕込み2%、山廃酛仕込み8%です。
今もやっているところは少ないけど、昔ながらの仕込み方法でしか出ない味わいがあるのでしょう。
今までの飲み比べの経験上、生酛造りとか山廃って、個性的な味わいになっているように思います。
だから、歴史変えたんだなって、おおって思ったんです。
でっかい。
熟成した日本酒は、色が濃くなり、香りが出てくるそうです。
味わいは、飲んだ人だけの特権とのこと。
というのを聞いた後ですが、記憶をなくした夜に30年以上の熟成古酒を初めて飲みました。
感想メモ
うおおおおなんだこれ!
びっくりする!チーズ?
すんごい香りがする!!!
たぶん、燻製とか、味の濃いやつ、負けないやつが合うんでは。
こいつのくせすごいよ。
全く味は覚えていませんが、確かに、すんごい匂いのがいた記憶あります。
熟成酒の世界は、深そうです。
現在おみやげショップで売っているものは、約40年前のもので、300mlで1,600円程度だそうです。
思ったよりも価格が安いなっていう印象でした。
お酒は腐らないので、ちゃんと管理したところで熟成すれば、自宅でも熟成酒ができるそうです。
商売の歴史を知る
末廣酒造さん、時代に合わせた商売を行って今があるようです。
うちには家系図なんてなくて、わかるのは市役所に残っていた記録で、遡れるのは4,5代くらい前までのみ。
昨年、とある用で父が確認して初めて知り、なんちゃって家系図作ってみていました。
でも、それだけです。
名前と性別しかわからず、お仕事は何をしていたかなんてわかりません。
だから、先祖がどういう商売で、何があってどうなったのか、何をしていたのかっていう記録が残っていることがすごいです。
他の人んちは、ちゃんと家系図とかあるんですかね。
実際に、末廣酒造さんのほとんどのお酒を作っているところは別にあり、この蔵では、ここだけで販売しているとか、限定の日本酒など少量生産しているようです。
最後に試飲です、やった!
でも、水もなく飲み進めるので、ちょっと見ず飲んでいいですか?!と。遮ったら仕込み水をいただけました。
味がわかんなくなっちゃうので、水を飲みつつ6種類を、ちょっとずついただきました。
新酒はりんごっぽくて、もう後はメモ取ってないし、覚えてないけど吟醸系が好きなので、お土産に買って帰りました。
私のように、中途半端に教科書読んでいる輩にとっては、想像していたものが実体を伴って現れて、深く納得したというか、腑に落ちました。
楽しかったー!
満足して外観の写真を撮って、また歩いて駅まで戻ります。
帰り道気になるお店がいくつか。
飲んで食べて、雪の景色を見ていたら寝ました。
気づいたら郡山駅で、周りに誰もいなかったので着いた後も少し寝ていたようです。
実はよだれたれてましたが、マスクで周りにバレてなかった。セーフ。
安心の「快適こまち座席」で東京駅へ
さっっむい!
18時前の郡山駅、閑散としているし、暗くなっってきて寒い!
ホームでガタガタしながら待ちました。
やまびこ空いているだろうし、自由席車両で待ちます。
もちろん、安心ゆったりの「こまち」車両部分です。
案の定空いており、一人ゆっくり過ごしました。
19:30頃、東京駅に帰ってきました。
楽しい飲み比べ旅でした。
4月の仙台ライブ遠征は、ふるさと納税クーポンで泊まりなので、もっとゆっくりじっくり東北のお酒を飲み比べしたいです。
来月も楽しい予定があるの嬉しい。
ちょっと大きめの牧野真莉愛さんのアクスタと、汎用性の高いポーズを取る上様のアクスタが最近のお気に入りです。
雪と西川貴教は、やはり合いますね。