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切符で学んだ時代の流れ 3~特急・急行・指定席券編~

 大動脈解離で療養中のmominです。押入れを整理していたら,思い出の品が出てきたので紹介します。

 駅の切符です。主に国鉄,JRのものです。今回は特急・急行・指定席券についてお話します。

 鉄道開業150年で,JRはにぎやかです。先日,記念乗り放題切符を受け取りに駅まで出かけました。新幹線の指定席は駅の券売機で買える時代になっていたのですね。それも座席が選べるようになっていてびっくりです。

 昭和50年初期までは大きな駅でも手書きの指定席券が多くみられたものです。ふるさとの小さな駅でも発行した硬券にはスタンプと手書きの跡があります。

指定席を取るにも,駅員に申し出て駅員が大きな駅の予約センターに電話で問い合わせして硬券に座席を記入して販売するので,時間がかかりますが有難い気持ちになりました。

印字された文字にカタカナが使われています。初期の電算システムはドットプリンタで出力していたようです。
地方駅では乗車区間,発車時刻などはスタンプでした。
いつの間にか、「特別急行券」が「特急券」の名称変更されていました。


 そのころはもう電算化が進み,大きな駅では端末から指定席を取ることができ,併せて特急券もいっしょに手のひら大の大きさで1枚に印刷・発券できるようになりました。

急行券も指定席券といっしょになっています。

少し後には乗車券まで1枚の切符に集約できるに至りました。

書式が変わり、「乗車券有効期間」の欄が増えました。また指定席券の表示もなくなっています。


 急行電車も多く走っていました。急行「くりこま」は急行電車の中で当時日本一の速さで走る電車と記憶しています(間違いなければですが)。

 寝台列車もいまでは一部を除いてなくなりました。この列車に乗ったのは1回きりです。人生の節目で利用する人も少なくなかったと思います。

 早く発券できるようになった分,人との関わりが薄くなってきました。時代の流れといえばそれまでです。昔は「ごめんください」などと言って店にはいっていきましたが,今やどの店だって挨拶して入店する人なんていませんから(いや,圧倒的に少ないです)。

それにしても,今の時代は速さを求めすぎているように感じています。今や急行列車はありません。特急列車も少なくなり,新幹線がその分多く運行されているように見えます。
巷では私鉄との速度を争っているところがあったり,地方では鉄道の存続・撤廃が議論されたり…。鉄道も前途多難な問題を抱えているのですね。

古い切符には思い出が詰まっています。そればかりか,自分の営みにいろいろな人が寄り添っていたように思えてなりません。それをある意味心の支えにして生きてきたのが私です。

時代がどう変わろうと,人とのかかわりだけはなくしたくない,と切符を通して改めて心に誓うmominでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。今年中におまけの切符の話をしたいと思います。よかったらそれも読んでいただくと嬉しいです。


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