「『名は体を表す』って言葉あるでしょ？」

本名も「紅葉」ですが、読み方は違います。野花紅葉です。

場合によっては生まれる前から用意されている「名前」が本当にわたしを象徴するなら、教育とか思い込みとか価値観がどうとかそれは一旦置いておいて、それこそ「外側を固めてから内側を追いつかせる」の好例じゃん、と思います。

ただ、人間の名前について、「名は体を表す」が達成されていることにとんでもない価値を置いている人に心当たりがあって。価値っていうのかな、合致していることに対する納得感とか、名前と人となりが近ければ近いほど、その近さに対してもはや達成感みたいなものすら感じているというか。

「『名は体を表す』って言葉あるでしょ？」

完璧主義と呼ぶのか、一貫性を是としてそこに美学を感じるということの善し悪しを語る気はなくただシンプルに、ああそれに全力の誇りを持つ人がいるのだなと、すごくすごく驚いた記憶があります。まあでも、植物の名前をつけられたわたしですら「紅葉　花言葉」でググったことが一度や二度じゃないので、全くわからないでもありません。