「好きな食べ物は知ってる」

野菜全般、すいか、米、ラム肉、フォアグラ、辛いもの、ハーブスのケーキ、ケンタッキー、甲殻類、プリン体です。野花紅葉です。

「好きな食べ物は？」という質問自体はどんな関係性でも割と無難なものであるとは思う一方で、本当に理解するのは実はものすごく難しいものなのではないか、と思っていて。血液型とか誕生日みたいに生まれてから死ぬまで変わらないものでもなければ、好きなアーティストとか場所のように、特定の何かを明確に指すものではない……いや、一見特定しているのですが、振れ幅が大きいものだと思っています。

わたしは、ラム肉が好きですが調理方法でその好き度合いは変わるし、辛けりゃいいってもんでもないし、ケンタッキーだってハーブスのケーキだって要らない時あるし。「好きな食べ物」は、状態とか気分、もちろん品質とかに大きく左右される、決して普遍的なものではないからこそ、「この人この食べ物が好きなんだろうな」と真にわかる、ということは、相手の回答を知っているということと全くイコールにはならない。とんでもなく深く難しいことだと思うのです。

「好きな食べ物は知ってる」

ものすごく簡単で、表面的で、単純なことのように思いがちですが、こんなに尊いことなかなかないな、と思っています。好きな食べ物、知って欲しい。