『君とわたし、この瞬間がすべて』〜子育ては続くよ2020〜
去年の10月だったかな。
こちらの企画に応募しました。
子育てエッセイ、SNSに載せたものでも可とのことだったので、木曜日の子育て連載の中から2本、再編して出しました。
真面目なやつと、ちょっとふざけたやつ。
真面目なやつは、娘がベランダから月や夜景を眺めるのが好きで、夕飯前に抱っこをせがまれる話。
(元になった記事を探したけれど、ほぼ原型がなかった。3行しかない。再編じゃなかったらしい)
ちょっとふざけたやつは、トイトレを始めるか始めないか、うんちを連発する話。
(こちらは元記事発見)
けっか、選ばれたのは、真面目な話でした。
(坂るいす下ネタ封印の巻)
その選ばれた作品たちがですね、非売品の本に製本していただけたということで。
というのも、企画もとの静山堂出版さんというのが、オンライン自費出版サービスを取り扱っている会社らしく、今回のそれは、家族の記録や自伝を本という形に残してみるのはいかがですか、というキャンペーンの一貫でもあったわけです。
(たしかに意外と安い)
家族の記録もいいし、あるいはこう、カップルや夫婦の手紙のやり取りを原稿化して、一冊にまとめるみたいなのもいいなあ、なんてことも思いました。
手紙ってのはなくしやすいし、かさばるし、時系列に並べて置いておかなくちゃいけない。だけどその点、本は管理がしやすいでしょう。
手紙そのものも、紙や文字に情緒があって良いけれど、活字で見る手紙というのもまた、物語性をまとって良い雰囲気になるのではないでしょうか。
それでね、子どもや孫が、親の亡き後に、古い手紙を発掘するように本を発掘して、そこで初めて、父母や祖父母の、出会いそして絆の物語を読むわけですなあ。エモいですなあ。
(妄想により話が脱線)
あとは、もちろん皆さんやっているように、物書き仲間で一つの本を作ったりね。電子書籍もそうですが、そういったものへのハードルがどんどん低くなっていってる、こんにちなんですねえ。
なあんて感慨深く、こんにち届いた本を開いてみたわけです。ええ。そこで、びっくりしたことが2つ。
一つは、まさかのトップバッター。ありゃりゃ、大丈夫ですかこれ、順番間違ってませんかねと思いながらページを繰っていくと、二つ目。
た、たねさんがいた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
いや実はですね、当時、たねさんとTwitterでやり取りをしている間にこの募集を知って、何気なくこんなのありますよーってお伝えしていたんです。
彼女の育児エッセイのファンだからね、私は。
だから自分が応募するにあたっては、「たねさんが応募に出したら絶対選ばれる。そこでもし私もいっしょに選ばれたら、いっしょに本に名前を載せられる。え! それ最高! よっしゃがんばろ」と、そういうモチベーションで執筆していたわけです。
もちろん、それからお互いに「応募した」とか「採用された」とかそんなやりとりは一切していません。
だからね、今日、本を開いて「うめがきたね」の文字を見つけたときはガッツポーズでした。一緒に並べた。しかも連番。隣どうし。
やったぜ。悲願達成。
というわけで、私の、活字処女喪失と密やかな企みが達成されたおはなしでした。
この子(本)は、私の本棚に並びます。何年経とうとも、さすがに、ブックオフにドナドナされることはないでしょう。本として、私の本棚に並びます。
そしてきっと、折に触れて取り出しては、2歳になる手前の娘とのひとときを思い出し、感傷にひたり、たねさんというnote仲間と、たねさんとちのちゃん(息子くん)に思いを馳せるのでしょう。
いまはピカピカのこの本も、いつか娘に手渡すその日には、擦れて陽に焼けて、劣化しているに違いありません。
装丁の物語る歳月も込み込みで、私の思い出、娘へのお手紙として、この本をこれから熟成させていくことにします。
いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!