【架空小説#4】月の下のダンスホール
真夜中、古びたビルの最上階には、
今でも幽霊たちがダンスを踊っているらしい。
ドアの向こうから漏れ聞こえる音楽が、
街の静けさに響いていた。
人々は噂話として囁くが、
実際にそのドアを開ける勇気を持つ者はいない。
しかし、そのドアを開けてみた者が口にするのはただ一言。
「忘れられない光景だった」
誰もが語りたがらないその言葉は、どこか悲しい響きを残していた。
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それではおやすみなさい。