【架空小説#9】窓の向こうの住人
私は引っ越してきた新しい部屋の窓から、
向かいの部屋の住人が毎晩現れるのを見ていた。
彼は窓辺に立ち、
いつも同じ時間にこちらをじっと見つめている。
ある日、
勇気を出して挨拶をしようと
カーテンを開けて手を振ると、
彼は何も言わずに消えてしまった。
それから数日後、
向かいの部屋は空き部屋だと
大家から聞かされたのだ。
あの時見たのは誰だったのか、
そして彼は何を伝えたかったのか、
私は今もその窓の向こうに答えを求めている。
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