ダウントン・アビー シーズン2
おやまあ!
ちょうど1ヶ月ぶりになってしまった!
なんかいろいろやり方忘れてるけど(笑)
いってみよ!
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シーズン2も、
衰えることを知らない面白さ!
1シーズンずつ借りて観ているけど、
1&2を通して(ひとまず)大団円に
なってたので、
シーズン1&2といっきに借りても
よかったな。
シーズン1の最後、
ガーデンパーティーの最中に
英国がドイツに宣戦布告したとの報せが
入ったとおり、
シーズン2は、半分くらいまで
第一次世界大戦のお話となります。
戦争しんどいですな…
加えてトーマスの下僕スタイルが
見れないのが寂しい…
くやしいけどなんだかんだ、
トーマスってすごくキマってて
カッコいいんだよなあ。
姿勢とか身のこなしとかがすごくきれい。
(余談ですが、トーマスの画像が欲しくて
「ダウントン・アビー トーマス」
まで入力したら検索予測に
「ダウントン・アビー トーマス クズ」
って出てきました(笑)
間違ってない!間違ってはいない!
いないけども…(震え声))
シーズン2は、
いろんな人の内面にもう少し踏み込んで
見せてくれるのですが、
なかでもトーマスやオブライエン、
メアリーちゃんの優しい面、心の機微が
垣間見えたりしてとてもよいです。
いつもながら丁寧だなぁ。
作り手の愛を感じます。
こういうベースに愛があるものって、
不思議と観る側にもちゃんと伝わるのが
おもしろいなあといつも思います。
トーマスとオブライエンは、
利害関係だけでつるんでるのかなと
思ってたけど、そうでもないみたい?
戦争中も手紙のやりとりしてるようだし、
お屋敷に帰ってきたトーマスを見る
オブライエンの目がやさしい。
なんだかほっこりしてしまいました(笑)
意地悪だけど、本当に悪い人では
ないところもよく似ているこのふたり。
悪いというより野心が強いだけなのかな。
ふたりとも仕事はできるので、
ふつうにまじめにやってたらいいと
思うのになあ。
とかく人の弱みを握って
それを利用しようとしてばかりいるので、
家族からも使用人仲間からも
信用されないふたり。
何よりそういうのは、
側仕えにいちばん大事な要素
“ 信頼 ”から最も遠いところ。
どんなに仕事ができたって、
信用できないやつを
身近に置きたいなんて思わないのに。
それでいいのふたりとも?
と思ったけれど…
よく考えてみるとトーマスが
異常なまでに周囲に探りを入れ
弱みを握ろうとしたり、
人を出し抜こうとするのも、
自分がいわゆるところの
“ 普通 ”ではないことの不安から
きているのかな…と。
ただありのままに生きる、
そんなあたりまえのことが、
世界や社会から認められていないのだから。
“ 普通 ”の人たちは、真面目にやっていれば
出世もできるし切られたりすることもない。
けれども“ 普通 ”じゃない自分は、
ありのままに生きているだけで、
出世どころか、解雇されてもおかしくない。
上に行くには、地位を守るには
実際の能力以上の価値を持つ、
または持っていると思わせるか、
誰かを出し抜いて蹴落とすしかない。
自分が自分らしく生きる、
そんな当たり前にできていいはずのことが
違法であるとされたなら、
トーマスのような思考になるかもしれない。
尊大な態度は、
不安や恐怖、自信のなさの裏返しなのだな、と。
そう思うと切ない。
この先、トーマスが安心して
生きられるようになるといいな。
そんなふうになっていくといいんだけど。
オブライエンはまた少し違って。
好かれないことや信用されないことに
寂しさを感じることもきっと
見えないところであると思うけど、
基本的に人と反目しあうことを
楽しんでもいるようにも見えます。
トーマスは、本当には愛されたいので
孤立することに居心地の悪さを感じて
なんだかそわそわしているけど、
オブライエンは対立が進むほど
なんだか生き生きしてくる(笑)
そんなふたりだけど、
根っからの悪人ではないので、
悪いこと考えるの下手なんですよね(笑)
スケールが小さいし、詰めが甘い。
だからいつも成功しなくて。
本当に悪いことできる才能がない人たち。
世界一安心して見ていられる悪だくみです。
ふふふ、やってるやってる(暖かい眼差し)
愉快な展開で失敗して
吠え面かくところまでが
ワンセットです(笑)
ダウントン・アビーは、
基本的に本当に悪い人がそうそう
いないところが好き。
(あっでもベイツさんの奥さんはなかなか
アレだったけど…)
あと、なんだかんだあっても最後には
ハッピーにまとまるところ。
バッドエンド嫌いなので助かります。
ご家族も使用人のみんなも、
みんな本当に大好きなので、
それぞれにみんな幸せになってほしい。
もう本当に家族のような気持ちで
いっしょに泣いたり笑ったりしながら
観てます。
さて、
戦争中はお屋敷にも様々な影響があります。
徴兵により男手が不足し、
ついに給仕にメイドの手を借りなければ
ならない妥協を迫られる執事カーソンさん。
末の妹シビルちゃんが看護師になったり。
(リアルナイチンゲールだ!
ナイチンゲールもお嬢様ですもんね)
不足する病床を補うため、
将校クラスに限るとはいえ
お屋敷が療養所になったり。
新任の従者がPTSD(戦争神経症)だったり。
使用人メンバーの中にも戦争の犠牲者が
出てしまったり…。
あとやっぱりというか、
“ あの事件 ”が意外と尾を引いていて、
もはやメアリーちゃんひとりだけでなく、
クローリー家やベイツさんの人生にまで
影響を及ぼしていきます。
最初はあやふやな噂だったのに、
謎に情報の精度が上がっていって
もう完全に正確に伝わっとる(゜д゜)
なんの地獄なのこれ…
もうやめてあげて…
ケバブみたいな名前の
斎藤工みたいなあの方も、
まさかこんなになるとは思ってなかった
ことであろう。
張本人のケマル・パムークさん
まったく困った男だったよ!
その他、
ロバートパッパの愛イッヌが
アイシスちゃんという名前だと判明したり。
女の子だった!エジプトっぽい名前?
タイトルバックでもパッパと歩いていますね。
食堂のでかい絵がヴァン・ダイクだと
気づいてびっくりしたり。
画面左端のでかい絵がそれ。
(シーズン1でもしっかり映ってたのに
なぜか気づかなかった…
当然ホンモノデスヨネ…コレネ)
コレっすよね。
「馬上のチャールズ1世と
サン・アントワーヌの領主」
家にヴァン・ダイクあるとか…
どういうことなの…美術館なの…(゜д゜)
パットモアさんが力業でプランシェット
(西洋版コックリさん)をゴリゴリ動かしたり、
(ちょっとやめてやめて!((((;゜Д゜))))
ステキクリスマスと使用人の舞踏会が
あったり盛りだくさんのもりもりでした。
本国でリアル放映当時は、
各シーズン最終話はクリスマスにあたって
いたようで、シーズン2最終話は、
家族みんなで観て
ハッピーな気持ちになるのにふさわしい、
すばらしいエピソードだったと思います。
なかでも、
いろいろあってベイツさんは無実で
服役することになってしまうのですが、
そこで面会に来たアンナちゃんに、
「暗い気持ちや不安な気持ちでなく
友達を作って、笑って
毎日を楽しんで生きながら、
自分のことを待っていてほしい」
というようなことを言うのが、
とても心に残っています。
もう愛が………!おっふぅ(嗚咽)
ほんといい男かよベイツさん…!!
好きになる気持ちわかるぜ…(泣)
とくにベイツ夫妻は、
幸せにならないと暴動が起きる。
幸せにならなきゃダメ。たのむ。
しかし、ダウントン・アビーのコピーって
「愛と憎しみの館」
ってなってるけど、
間違ってはないけどちょっとなあ…と
個人的に思ってたりします。
ここから受ける印象だと、
「愛:1憎しみ:9」みたいな感じで、
なんかもうドロッドロなドラマかなと
思っていて、いまいち手が出なかったのは
そのためだったんです。
でも実際観てみると反対で
「愛:9憎しみ:1」、というか
土台にあるのは愛なので、
あたたかい気持ちの幸せな涙のほうが
たくさん流れるドラマで。
観てみないとわからないもんだなぁと。
コピー詐欺とまでは言わないけど、
そんなにそんなんじゃないぜ!と言いたい。
同じように思って躊躇っている人に
大丈夫よ!と強くおすすめしたいです。
ほんとみんな観て!