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冬のおふとん 2題
白木蓮さん、冬支度完了!
冬の景色だなぁ
と思いながら、同時に
もうあと3ヶ月先には花が咲くんだなぁ
と思いました。
なんだか不思議な感じです。
この花が咲くと、
本当に春になるんだなと感じます。
たのしみだな
冬にこのモフモフの
つぼみを見ていると、
いつも思い出すことがあります。
小学校の図書室にあった本で、
“猫柳をふとんに入れて寝ると
本物の猫になる”
というようなお話があって、
冬に通学路にあった、猫柳だと思われる
モフモフしたものを2つ3つ持ち帰り、
毎晩手に大切に包んで寝ていました。
冬のあいだじゅうずっと、
春になるまでやっていました。
で、今思うと
あの猫柳だと思い込んでいたものは、
白木蓮のつぼみだったんじゃないかと
思うのです。
調べてみたら、
猫柳は春にあのモフモフした花が
咲くということなので、
冬じゅう持っていることは
不可能なはずなのです。
そうか
猫柳じゃなかったから、
猫にならなかったんだな(笑)
でも、あの時手に包んでいたものは、
本当に猫になりそうな、
本物の猫の毛みたいな手触りでした。
もうひとつ似たような話があって
これも小学校の図書室にあった本で、
狐の子のお布団に描かれているぶどうが、
本当にそこから摘んで食べることができる
っていうお話があって、
そのお布団を
いいなあ、すごくほしい!
と思ってました。
どちらも題名やその他のことを
思い出せないのですが、
冬の寒い夜にお布団に入って
暖まってうとうとしてくるころに、
そんなことがあったっけな
と、懐かしく思い出します。